銀座のお気に入りのフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
泡はヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット・ロゼ、ミレジム、2017年、白はジュリエット・トラモンテーヌ、コート・カタラン、コンソレーション、2018年を飲んだ後は、赤ワインを抜栓。
ドメーヌ・ルー・ペール・エ・フィスが造る、サン・トーバン、プルミエ・クリュ、レ・フリオンヌ、2017年。
ドメーヌ・ルーは、サン・トーバンで1885年から5世代にわたって家族経営を続ける名門。
この写真は飲み終えた後に撮影。
透明感のある美しいルビー色。
赤果実の素晴らしい香り。
「まるで香水みたい。素敵なブルゴーニュを選んでくれてありがとう」と彼女。
カシス、ダークチェリー、そしてスミレ、バラ、その後には腐葉土、錆びた釘のニュアンス。
強いがこなれたタンニン。
久し振りにレストランで飲む良いブルピノは美味い。
メイン料理が届く。
国産牛フィレ肉のポワレ 黒胡椒風味、スパイシーなジューソース、サツマイモのフランセーズ。
グラタンドフィノワと共に。
大きなフィレ肉の存在感が素晴らしい。
カットすると、焼き色も美しい。
グラタンドフィノワが別皿で出されるのは、まさにリヨン料理。
『ポール・ボキューズ』本店はリヨンにある。
血の香りがする肉に、ブルピノがとても良く合う。
ダウンライトにかざし、ワインが結ぶ像を楽しむ。
綺麗なブルピノの色合いで、果実の凝縮感が素晴らしい。
ここでお店からサプライズのハピバプレートが届く。
約二週間前の私の誕生日を覚えていてくれたことが嬉しい。
ケーキは半分ずつ彼女と分けて美味しくいただく。
こちらは元々オーダーしていたデセール。
モンブラン ”ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座”、ラム酒風味のチョコレートソースとカシスミルクのソルベ。
この秋何個目かのモンブラン。
彼女も私もモンブランが大好きなのだ。
カシスミルクのソルベはとても滑らかで濃厚。
〆はたっぷりのコーヒー。
角砂糖はラ・ペルーシュ。
インド洋に浮かぶフランス領レユニオン島のサトウキビで造られるプレミアム・シュガー。
星野シェフがテーブルに来られ、久し振りの再会を喜び合う。
シェフがYouTubeで配信されている料理やパンのレシピについての話しでも盛り上がる。
故ポール・ボキューズ氏の写真に別れを告げ、星野シェフに見送られ、店をあとにする。
酔い覚ましに少し遠回りして駅に向かう。
モンソー・フルールが健在なのを見てほっとする。
でも以前より花数は少なく、まだ早い時間だがもう店仕舞いの準備が始まっている。
東急プラザ銀座は今夜も明るく輝いている。
銀座四丁目から地下鉄で帰途に就く。
ソニービルが無いと、エルメスがとてもよく目立つ。
今夜は何故か花火師の騎馬像がとてもよく見える。
彼女と過ごす銀座の夜は素敵に更けていきました。