8月中旬のウォーキング。
濃い青空には薄いベールのような雲。
この雲はマッチ、アスパラガス、それとも筆、いやいやスプーンに似ている。
郊外の自然が残る川べりの道を歩いていると、低木に絡みつき白い花をいっぱいに咲かせた蔓性植物を見付けた。
これはキンポウゲ科センニンソウ属の蔓性半低木の、センニンソウ(仙人草)。
中国、台湾、朝鮮半島、日本に広く分布している。
別名はウマクワズ(馬食わず)で、馬や牛が食べない有毒植物なのだ。
花言葉は、”安全”、”無事”、”あふれるばかりの善意”。
青い実が生った蔓性植物を見付けた。
実と葉が同じ緑色なのでわかりにくいが、葉の合間に実が幾つも生っている。
これはアケビ科ムベ属の常緑蔓性植物のムベ(郁子)の実。
原産地は日本。
この実を見ると、アケビに似ている。
しかしアケビの実は熟すと裂けるのに対し、ムベの実は熟しても実は裂けない。
そしてアケビが落葉性なのに対し、ムベは常緑性。
ムベは、天智天皇が長生きの夫婦からこの実をもらって食べた時に、「むべなるかな」、つまり「この実を食べたら長生きは当然のことだ」と言われ、ムベの名前が付いたとのこと。
これがムベの花。
ムベの花言葉は、”愛嬌”。
カンナは夏を代表する花の一つ。
カンナ科カンナ属の多年草で、原産地は熱帯アメリカ。
今のカンナは1850年頃からアメリカ、フランス、イタリアなどで品種改良されたもので、ハナカンナと呼ばれている。
暑さに強く、盛夏の日差しの中で色鮮やかな花を咲かせる植物で、私が子供の頃は至る所に植えられていた記憶がある。
最近は見ることが少なくなったが、好きな花の一つだ。
カンナの花色は赤と黄色が多いが、ピンク、オレンジ、二色咲きの物もある。
花言葉は、”情熱”、”快活”。
花色別の花言葉は無いようだ。
ハナトラノオ(花虎の尾)も咲き始めた。
北アメリカ東部原産の、シソ科カクトラノオ属(フィソステギア属)の多年草で、別名はカクトラノオ(角虎の尾)。
ハナトラノオが咲き始めると、もう残暑の季節という感じがする。
花言葉は、”達成”、”望みの成就”、”希望”。
花が下から上に順番に咲いていくので、目標を達成していくイメージから、この花言葉が付けられている。
今夜はアルゼンチンのオーガニックワインを開栓。
冷蔵庫で強めに冷やしておいた。
アルゼンチンのボデガ・エル・エステコが造る、クマ、オーガニック、マルベック・ロゼ、2020年。
2020年といっても、南半球のワインなので仕込まれてから既に1年以上経っている。
バックラベルには、有機栽培を証明するアルゼンサート認証マーク。
アルコール度数は13.5%とロゼワインにしてはとても高い。
色合いは透明感のあるサーモンピンク。
ストロベリーやラズベリーの甘い香り。
ひょっとして甘みが強いのではと不安が頭をよぎるが、口に含むと、果実味と共に活き活きとしたタンニンを持ち、後味には軽い苦みを伴う切れの良い辛口。
ぶどうはマルベック100%。
アルゼンチンのマルベックはとても美味い。
マルベックやタナなど、南米のぶどうはヨーロッパがフィロキセラ禍に見舞われる前にフランスから移植されており、病害虫の少ない環境で育てられていることから、原種本来の味を楽しむことができる。
美味いアルゼンチンのオーガニック・ロゼを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。