代官山のフレンチ、『メゾン ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
私達のテーブルは、何時もサロンの一番奥、このステンドグラスの横。
ここからは広い部屋全体を見渡すことが出来るので、居心地が良い。
アミューズ・ブーシュが届く。
トマトのガスパチョ。
その中には、サーモンのタルタルとフロマージュブラン。
スプーンでサクッと切ると、サーモンのタルタルの下にフロマージュブランが見える。
上に乗ったクリームを合わせて食べる。
これは美味い。
夏に嬉しいアミューズ・ブーシュだ。
ドゥラモット、シャンパーニュ、ブリュット、ブラン・ド・ブランを飲み干すと、大好きな造り手のソーヴィニヨン・ブランが出される。
サンセールで19代続く名門、フランス最高の造り手の一人と称される、アルフォンス・メロのサンセール・ブラン、エドモン、2010年。
10年の熟成を経て、濃厚な果実味に深い熟成感が加わり、素晴らしいボディを形成している。
良いぶどうを用いた白ワインだけが到達できる熟成の境地だ。
エドモンに使われるぶどうの樹齢は約40年~90年と古く、熟成に用いられる樽の新樽比率は60%と高い。
まさにサンセール最高のキュヴェと言える。
熱々のパンが届く。
お供のバターはエシレ・ドゥー。
コロナ以前はこの形で二人に一つ出されていたが、今は包装を解いて半分に切られて個別に出されている。
フランス産フォアグラのソテー、モリーユ茸添え、グリーンアスパラガスの温製、オランデーズソース。
外はカリッと焼かれ、中はとろとろのフォアグラが美味い。
『ポール・ボキューズ』ではフォアグラは必須アイテム。
モリーユ茸は大好きなので嬉しい組み合わせ。
産地を聞かなかったが佐賀県だろうか。
この季節は新鮮なグリーンアスパラガスが美味い。
次の白ワインも素晴らしい造り手のもの。
ジャン・ルイ・シャーヴが造る、J.L.シャーヴ・セレクション、エルミタージュ、ブランシュ、2015年。
ジャン・ルイ・シャーヴは1481年創業で、現当主は16代目。
あまりに人気が高く、生産量が少ないドメーヌ物は高騰し手に入らなくなった。
そこで造られ始めたのが、購入葡萄を使ったセレクション・シリーズ。
ぶどうはマルサンヌ100%。
ネゴス物と言いながら、実はドメーヌのぶどうが85%も使われている。
ぶどうはメゾン・ブランシュの畑のものが主体で、樹齢は50~60年と古い。
白い花の濃厚な香り、圧倒的な果実味と強いミネラル、オイリーでディスクも濃い。
それでいてエレガントな上質のボディ。
アルコール度数は14.5%もあるが、果実味が強いのでアルコールアタックは感じない。
魚料理は、リヨンの『ポール・ボキューズ』本店のスペシャリティ。
甘鯛のポワレ、ジャガイモのクリスティヤン。
添えられているのは、ブリオッシュ。
故ポール・ボキューズ氏の人気料理で、ジャガイモを小さく丸く薄切りにし、鱗に見立てて焼き上げている。
ブールブランソースに赤ワインソースを使って描かれた模様が美しい。
ここは化粧室に通じる通路。
故ポール・ボキューズ氏の思い出の品が展示されている。
何か違和感があると思ったら、左の壁に掛けられていたラウル・デュフィの絵が無くなっている。

これがその絵。
ラウル・デュフィは19世紀末から20世紀前半に活躍したフォーヴィズムの画家。
どうしたのか、次回訪問する時に聞いてみよう。
彼女と過ごす代官山のフレンチ、『メゾン ポール・ボキューズ』での素敵な夜は続きます。
















