北千住の若いシェフが開いた新しいビストロ、『アス・ア・ヴィヴァン』でちぃさんと過ごす楽しい夜の続き。
飲んでいるボトルは、ロワールを代表する自然派ワインの造り手、フランツ・ソーモンが造る、アン・ソーモン・ダン・ラ・ロワール、ソーヴィニヨン、2019年。
グリーンアスパラ・オランデーズ。
アスパラガスは佐賀産。
アスパラガスの上にはエミリア・ロマーニャのプロシュートがたっぷり。
二人に取り分け。
プロシュートの塩味がオランデーズ・ソースとアスパラガスに良く合って美味い。
カツオのタルタル。
想像をはるかに超えるヴォリューム感。
生卵をパカ~ンと割り、まぜまぜ。
E.V.オリーブオイルとハーブの香りが素晴らしい。
とても美味いが、結構お腹に堪える。
赤ワインも数本の候補を出してもらい、一本を選ぶ。
ドメーヌ・フォン・シプレが造る、フォン・シプレ、ルージュ・キュヴェ G、2018年。
キュヴェ Gの”G”はグルナッシュの頭文字。
ドメーヌ・フォン・シプレはラングドックのミネルヴォワとコルビエールの境界の村、エスカルに本拠地を構える、女流醸造家のワイナリー。
フレデリック・コサールのアドヴァイスを受けてビオロジックに転換している。
ちぃさんと乾杯。
ラングドックのグルナッシュということで濃厚なワインを想像したが、とてもエレガントなボディに驚く。
アルコール度数は14%もあるが、果実味がしっかりしているのでアルコールアタックは感じない。
グルナッシュは造り方によって洗練されたワインとなることを証明したワインだ。
セパージュは、グルナッシュ100%。
肉料理は大好きなマグレ鴨を選んだ。
焼くのに時間が掛かるということで、最初に注文しておいた。
マグレ鴨胸肉のロースト カフェ・ド・パリ。
マグレ鴨はフォアグラを作るために肥育された鴨なので、とても大きく旨みが凝縮されている。
その胸肉が四切れも出されるとは驚き。
フランスのレストランでは一皿の料理の量が多いので皿数は控えめに注文しているが、そのヴォリュームをも凌駕している。
焼き野菜も、そしてカフェ・ド・パリ・バター(ハーブ・バター)もマグレ・カナールに良く合って美味い。
ポム・ド・テールがたっぷり添えられているのもビストロ料理らしくて嬉しい。
でも、もうお腹はいっぱいで残してしまった。
すると、”メルシーボクー”と手書きされた、こんな可愛い持ち帰り容器に入れてくれた。
今夜はデセールももう無理。
「今日はカヌレを焼いたのでどうぞ」とシェフが出してくれる。
このカヌレも美味い。
加藤シェフに写真撮影をお願いしたところ、恥ずかしいとのことで、入り口の柱の後ろに隠れて顔だけ出してくれた。
とてもお茶目なシェフだ。
ここはまた来たいお店だ。
若い素敵な実力派シェフに出会った、ちぃさんと過ごす楽しい北千住の夜でした。