5月末のウォーキング。
空の青、雲の白、樹の緑の三色の組み合わせが鮮やか。
緑の中にオレンジの花が点々と見えているのはザクロ(柘榴)の樹。
ミソハギ科ザクロ属の落葉中高木。
原産地は地中海地方からヒマラヤ地方。
ザクロは頑強で育てやすい植物なので、日本でも庭木として人気。
実家の庭にも大きなザクロの樹があり、秋にはザクロの実をいっぱい食べていた。
テヘランでは季節になると街のそこかしこにザクロスタンドが作られ、フレッシュなザクロの実を目の前で絞ってもらい飲んでいたことを懐かしく思い出す。
ザクロの花言葉は、”円熟した優雅さ”。
実にも花言葉があり、”愚かしさ”、”結合”。
華やかな八重咲のザクロを見付けた。
これは花を楽しむ花ザクロ。
天絞りという品種で、白覆輪八重咲の美しい花を咲かせている。
ヒルガオに似た薄紫の花が咲いている。
地中海沿岸原産の常緑多年草、コンボルブルス・サバティウス、和名はセイヨウヒルガオ(西洋昼顔)。
ヒルガオ科セイヨウヒルガオ属の植物だ。
コンポルブルスには多くの種類があり、花色も白、ピンク、青と多様。
花言葉は、”絆”、”依存”、”楽しい思い出”。
そしてこれがヒルガオ(昼顔)。
ヒルガオ科ヒルガオ属の落葉多年草で、原産地は日本、中国、朝鮮半島。
昼間に開花し、夕方には萎んでしまう一日花。
ヒルガオは生薬としても使われている。
ちょっと変わった形のヒルガオの花を見付けた。
まるで5弁の花のように見える。
花言葉は、”絆”、”優しい愛情”、”情事”、”友達のよしみ”。
地面を覆う緑の絨毯に、点々と黄色い花が咲いている。
この可愛い花は、マメ科シャジクソウ属のクスダマツメクサ(薬玉詰草)。
ヨーロッパ原産の一年草で、花の終わりごろの姿がホップに似ていることから、ホップツメクサとの別名も持つ。
花の大きさは数mmしかないが、良く見るととても綺麗な花だ。
花言葉は、”小さな恋人”。
モンシロチョウが白い菊のような花の蜜を吸っている。
どこにモンシロチョウがいるかわかるだろうか。
拡大すると、飛んでいる一羽と花に止まっている一羽が見える。
この花は、キク科ムカシヨモギ属の北アメリカ原産の多年草、ヒメジョオン(姫女菀)。
繁殖力が極めて強く、最近は野原一面に咲いているのをよく見る。
よく似た花にハルジオンがあるが、ハルジオンの花弁はもっと細く、糸のようなので見分けがつく。
この野原一面に咲いているのはヒメジョオン。
ヒメジョオンはハルジオンと共に、要注意外来生物に指定されるとともに、日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている。
その内、日本中の野原がこの花に覆い尽くされるかもしれない。
花言葉は、”素朴で清楚”。
侵略的要注意外来生物らしくない花言葉だが、確かに花を見る限りでは素朴で清楚だ。
今回も初夏の花々に癒されたウォーキングでした。
今夜は大好きな高知の高木酒造の酒を飲むことにする。
これは高木酒造の六代目、高木一歩さんが東京に拡販に来られた時に池袋東武で購入したもの。
その時の記事はこちら。
豊能梅 土佐の夏純吟。
この酒は一昨年の7月に初めて高木酒造を訪問してから、毎年(と言ってもまだ三年目だが)飲んでいる夏の純米吟醸酒。
グラスに注ぐとふわりと吟醸香が立ち昇る。
吟醸香が強すぎる酒は苦手だが、心地よい洗練された香りは好きだ。
口に含むと、ファーストアタックはふくよかな米の旨み。
しかし甘みはスッと消え、あとには切れの良い辛みが続く。
飲み飽きしない美味い酒だ。
使用米は、吟の夢と松山三井。
精米歩合は60%で、使用酵母は高知酵母のAC95とCEL19。
松山三井は愛媛県の最もポピュラーな酒造好適米で、高知でも愛媛から購入して多く使われている。
吟の夢は平成10年(1998年)に高知県で開発された酒造好適米で、山田錦とヒノヒカリの交配種。
高知県は酒造好適米の県内生産比率が低く、その改善を狙って平成31年 (2019年)に命名されたのが土佐麗。
土佐麗の酒も今回購入したので飲むのが楽しみだ。
大好きな高知の純米吟醸を楽しんだ、今夜のお家日本酒でした。