5月末のウォーキング。
なかなか梅雨入りしない5月末は暑かった。
勢いよくウォーキングをしていると、何とも言い難い初夏の香りが漂ってきた。
足を止め周囲を見回すと、見付けた、栗の花だ。
栗の花を散らす雨のことを”堕栗花”と言い、梅雨入りと同じ意味で読みも同じ”ついり”、そして仲夏の季語であることを楓さんに教わった。
楓さんの記事はこちら。
この白くて長い花序に付いているのはほとんどが雄花で、この根本あたりに小さな雌花が咲いている。
それにしても強烈な匂いだ。
花言葉は、”私に対して公平であれ”、”贅沢”、”豪奢”。
白い米粒(または淡水真珠)のような花を付けているのは、ネズミモチ(鼠黐)。
モクセイ科イボタノキ属の常緑高木で、実がネズミの糞に似ており、樹の姿はモチの樹ににていることから、この名が付けられた。
葉はむしろ椿に似ているので、タマツバキの別名もある。
繁殖力が強く、また価格が安いことから、生垣や公園の植栽によく使われている。
花は小さいが良く見るとなかなか可愛い。
花言葉は、”名より実”。
黒い実はネズミの糞に似ていると言われているが、実は漢方薬として有用。
これが”名より実”の花言葉になった模様。
これがネズミモチの実。
ネズミの糞に見えるだろうか。
でも、ネズミの糞を見たことがある人は少ないのでは。
ネズミモチにそっくりな花を咲かせているのは、サンゴジュ(珊瑚樹)。
スイカズラ科ガマズミ属の常緑高木。
潮風や排気ガスに強く耐火性も高いので、防風林、高速道路の生垣、住宅の生垣に用いられることが多い。
蕾はネズミモチにそっくりだが、ネズミモチの花弁が尖っているのに対し、サンゴジュの花弁は丸みがある。
花言葉は、”負けず嫌い”、”端麗”。
秋になるとこんな実を付ける。
これは昨年秋に撮影した別の樹。
この実の色が珊瑚に似ていることから、珊瑚樹の名が付けられた。
遠くから見るとカシワバアジサイかと思ったが、近付いて良く見ると葉が異なっている。
これはバラ科ホザキナナカマド属のニワナナカマド(庭七竈)で、別名はチンシバイ(珍珠梅)。
中国原産の落葉低木。
丈夫な樹なので育てやすく、庭木や公園の植栽として人気がある。
花言葉は、”怠りない心”、”賢明”、”用心”、”慎重”。
白い花々に癒された、楽しいウォーキングでした。
今夜はスペインのオーガニック・ワインを飲むことに。
カスティーリャ・ラ・マンチャ州のボデガス・フォンタナが造る、メスタ、テンプラニーリョ、オーガニック、ロゼ、2019年。
以前、メスタのヴェルデホの記事をアップしたところ、ブロ友のKEiさん、続いてかずみさんが同じワインの記事をアップされた。
そこで私も呼応し、今度はメスタのオーガニック・ロゼをアップすることにした。
KEiさんの記事はこちら。
かずみさんの記事はこちら。
そして私の記事はこちら。
この円を描く羊(牛ではなく羊です)の絵が特徴的なので、見たことがある、飲んだことがあるという方も多いのでは。
エチケットの肩口には”オーガニック・ワイン”の表記。
裏ラベルにはEUのオーガニック認証、ユーロリーフが付いている。
色は濃い目のサーモンピンク。
このロゼの製法は不明だが、スペインのテンプラニーリョから造られるロゼには変形セニエ法で仕込まれるものがあり、濃い色合いになる。
セニエ法は黒ぶどうをマセレーションした後に果皮等を除去する。
私が勝手に変形セニエ法と呼んでいるのは、濃い赤ワインを造るためにマセレーションの途中でぶどう液を一定量抜くもので、この抜かれたぶどう液を発酵させて副産物のロゼを造る。
残ったぶどう液は、浸漬された果皮等に較べて液の量が少なくなるのでより濃いテンプラニーリョの赤が出来る。
だからテンプラニーリョの赤が濃くて美味しいボデガでは、美味しいロゼが副産物として造られるのだ。
ストロベリーやラズベリーの香り。
果実味と酸のバランスが良く、強く冷やしていることもあり爽快な飲み口。
輸入元のメルシャンの説明では「やや辛口」となっているが、ロゼはこの位の辛口が美味い。
オーガニックのロゼワインを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。