池袋の「メトロポリタン東京」で彼女と過ごすまったりワインの楽しい夕べの続き。
シャンパーニュの次は、好きな造り手の白ワインを抜栓。
ブルゴーニュ、コート・シャロネーズのクローディ・ジョバールが造る、リュリー、モンターニュ・ラ・フォリ、2011年。
クローディは8代続くぶどう育苗家の父と、ブルゴーニュの大手ネゴシアン、ドルーアンの醸造責任者を務めた母の元に生まれた、ブルゴーニュで注目の女流醸造家。
自らのドメーヌを運営する傍ら、ブルゴーニュの名門、ルモワスネの醸造責任者も務めている。
グラスに注いで驚いた。
濃い黄金色を通り越し、琥珀色になっている。
コルクの香りには問題なかったのだが、心配な色合い。
彼女と二人で慎重にテイスティング。
ピークを過ぎていることに間違いはないが、これでも美味しく飲むことが出来るのが驚き。
熟したパイナップル、アプリコット、そして熟成からくるエステル香。
口に含むと濃厚な果実の熟成感、かりんのジャム、バター、ブリオッシュ、ハチミツ、そしてドライな後味。
流石クローディ・ジョバール、良いぶどうを使っている。
クローディは優秀な育苗家でもあるのだ。
続く料理は、フロ・プレステージュの生ハムとアボカドのサラダ。
同じくフロ・プレステージュの海老とブロッコリーのタルタルサラダ。
パンも食べることにする。
ポンパドウルのプチアンリシール。
パンには、カルディで買ったゴルゴンゾーラ・ピカンテ。
プチアンリシールに挟んで食べるととても美味しく、シャルドネが進む。
続いては、ナトスのマグロたたきサラダ、焦がしにんにくドレッシング。
ナトスの魚料理は美味い。
窓の外を見ると、綺麗な夕焼けとなっている。
まだシャンパーニュも白ワインも残っているが、彼女が赤も飲みたいというので抜栓。
イタリア、トスカーナのポッジョ・ボネッリが造る、キャンティ・クラッシコ、イル・グレト、2018年。
ポッジョ・ボネッリは16世紀から続く名門カンティーナ。
醸造家はサンジョヴェーゼのスペシャリスト、カルロ・フェリーニということで、期待が高まる。
ネックには、D.O.C.G.のシール。
カシス、ブラックベリーなどの黒系果実の香り。
口に含むと、甘みを伴う果実味、しっかりとしたタンニン、スミレやダークチョコレートのニュアンス。
エレガントなボディを持つキャンティ・クラッシコだ。
セパージュは、サンジョヴェーゼ90%、カナイオーロ5%、メルロー5%で、ぶどう栽培はビオロジック。
フレンチオークの樽で12ヶ月、ボトルで3ヶ月の熟成を経てリリースされている。
キャンティ・クラッシコに合わせる料理は、ナトスのハンバーグ、デミソース。
ルームサービスで温めてもらった。
そして柿安ダイニングのローストビーフ。
美味しいのでたっぷり購入した。
ガーリックソースをかけて食べると最高に美味。
サンジョヴェーゼとも良く合って美味い。
気が付くと、窓の外は既に夜の帳に覆われている。
そろそろルームサービスでコーヒーを頼み、デザートを食べることにしよう。
彼女と過ごす、何時ものホテルでのまったりワインの楽しい夕べは続きます。