樹々の新芽が日々緑を濃くしている。
三週間あまり前まではピンクの花が満開だったソメイヨシノも、今は新緑に包まれている。
コロナ禍の中でも季節は着実に廻る。
3月中旬のウォーキング。
満開になった黄色い花を見付けた。
これはキンセンカの仲間の、カレンデュラ、和名はフユシラズ(冬知らず)。
地中海沿岸原産の一年草で、和名は真冬も咲き続けることからの命名。
陽が射すと開花し、夕方には花が閉じる。
花言葉は、”悲嘆”、”別れの悲しみ”、”失望”、”暗い悲しみ”、”用心深い”、”乙女の美しい姿”。
こんな可愛い花なのに、花言葉は暗い。
キリスト教徒を迫害したローマ皇帝のシンボルカラーが黄色だったため、黄色の花には悲しい花言葉が多いのだそうだ。
樹の下に咲くスズランに似た花はヒガンバナ科のスノーフレークで、和名はオオマツユキソウ(大待雪草)。
中央ヨーロッパおよび地中海沿岸原産の多年草。
水仙に似た葉と鈴蘭に似た花を持ち、別名はスズランスイセン(鈴蘭水仙)。
花言葉は、”純粋”、”純潔”、”汚れなき心”、”皆をひきつける魅力”。
ピンクの美しい花は、ヒマラヤユキノシタ。
大型種から小型種まで、花色も濃いピンク、淡いピンク、白と多様で、多くの園芸品種がある。
東アジア~中央アジア原産の多年草。
花言葉は、”秘めた感情”、”順応”、”忍耐”、”深い愛情”、”情愛”、”切実な愛情”。
2月14日の誕生花。
この日はセント・バレンタイン・デーだが、私の亡き父の誕生日でもある。
公園の樹の下に咲く、青紫の花を見付けた。
ムスカリだ。
ぶどうの房のような花を付けることから、別名はグレープヒアシンス。
地中海沿岸から西アジア原産の多年草。
花言葉は、”失望”、”失意”、”夢にかける思い”、”明るい未来”。
何だか相反する意味の花言葉だ。
ヨーロッパでは青い花は悲しみの象徴とされるため、こんなネガティヴな花言葉も付いたようだ。
タンポポも花盛り。
タンポポは花を見ただけでは在来種か外来種か見分けがつかない。
花を裏返してみると、外総苞片が閉じている。
ということは、これは在来種。
外来種は外総苞片が開いている。
在来種と外来種の違いは他にもある。
在来種は真夏には葉を落とし地中で夏越しをするが、外来種は一年中葉を付けている。
花言葉は、”愛の神託”、”神託”、”真心の愛”、”別離”。
黄色い可愛い花が一面に咲いている。
これはオオキバナカタバミ(大黄花片喰)。
南アフリカ原産の多年草で、南アフリカでは野菜として食べられているそうだ。
花言葉は、”輝く心”、”母の優しさ”、”決してあなたを捨てません”、”喜び”。
今夜は、オーストラリア応援ワインの5本目、イエローテイル、カベルネ・ソーヴィニヨン、2020年。
イエローテイルは、シチリアからオーストラリアに移住したカセラ夫妻が設立したワイナリー。
カセラ・ファミリーのワインのファースト・ヴィンテージは1969年で、イエローテイルの日本初上陸は2004年と、割と新しい。
このボトルのエチケットには目新しいシールが二つ付いている。
一つは、”世界で最も愛されているワイン・ブランド”、これは定量的でなく主観的な表現だ。
もう一つは、”このブランドで550以上の受賞実績”、これは定量的で凄い実績だ。
前回飲んだソーヴィニヨン・ブランにはヴィンテージが入っていなかったが、このカベルネ・ソーヴィニヨンには定位置にちゃんと入っている。
透明感のある濃いルビー色。
カシス、ブラックベリー、ハーブ、ピーマンの香り。
口に含むと、ブラックベリー、スパイスのニュアンス。
しっかりとした酸と程よいタンニン。
余韻はそれほど長くないが、この価格帯としてはとても良くできたカベルネだ。
5種類目のオーストラリア応援ワインを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。