先日の日曜日は春の嵐の予報。
そこで散りゆく桜を惜しみ、雨が降り出す前にウォーキングを兼ねて郊外の桜並木を観に行くことに。
空には不穏な雲。
風は既に強い。
空を見ていると、雲の中から現れたのは航空機。
川岸の桜並木は満開。
今年は外出自粛で千鳥ヶ淵にも浅草にも目黒川にも行かなかった。
六本木だけは食事のついでに少し花見を楽しんだ。
でも日本には至る所に桜が植えられ、花見をする場所に事欠かない。
今夜は雨風が一層強くなる予報、この桜が雨に打たれ風に飛ばされてしまうかと思うと忍びない。
既に若葉が出始めてる樹が多いが、それを覆い隠すかのように花が所狭しと咲いている。
川面には、花筏。
流れがあるのでどんどん下流に流されているが、それでもなおこの花弁の量には驚かされる。
翌日の月曜日は快晴。
朝一番にジムでみっちり筋トレをしたあと、車を飛ばして今度は別の場所に桜を観に行く。
桜の木の下に立つと、そよ風にはらはらと舞い落ちる花弁に包まれる。
まだまだ花はいっぱい付いているが、枝先には葉の新芽が伸びている。
側道には多くの花びら。
まるで花筏のようだ。
散りゆく桜を惜しんだ、ウォーキングでした。
今夜は大好きな造り手のワインを抜栓。
ロワールのアルフォンス・メロが造る、レ・ペニタン、コート・ド・ラ・シャリテ、シャルドネ、2011年。
私のブログには何度も登場するワインだが、6本ずつ四回買った計24本の最後の1本。
アルフォンス・メロはロワール、サンセールで19代続く名門。
DRC、イケムと並び、フランス最高の造り手と評価されている。
このシャルドネが栽培されているのはサンセールではなく、サンセール地区とシャブリ地区の中間にあるコトー・シャリトワ。
ここは昔はワイン産地だったが、19世紀後半のフィロキセラ禍で消滅した場所。
そのため今もA.O.C.認定はなく、このワインもI.G.P.の位置付け。
その失われた産地の復活に取り組んでいるのがアルフォンス・メロ達で、上質のシャルドネやピノ・ノワールが生み出されており、いずれA.O.C.に再認定されるのではと思っている。
コルクは上質で、状態もとても良い。
9年余りの熟成を経て色合いは濃い黄金色。
熟したアプリコット、パイナップルの香り、そして熟成からくるエステル香。
口に含むと、既にピークが過ぎた感は否めないが、かりん、グレープフルーツの果実味と酸は健在で、良いぶどうを使っていることを感じさせる。
やはりこのシャルドネはただものではない。
在庫が無くなったので、次のVTを購入することにしよう。
素晴らしい造り手のシャルドネを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。