西麻布の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
シャンパーニュ、ブルゴーニュの白、ボルドーの白を飲んだ後は、ボルドーの赤。
シャトー・デュフォール・ヴィヴァン、マルゴー、2004年。
メドック格付け第2級のグラン・クリュ。
一時期はシャトー・マルゴーの畑の一部に組み入れられていた銘醸畑で、完全にシャトー・デュフォール・ヴィヴァンとして販売を再開したのは1995年から。
濃厚な黒果実の凝縮感と熟成感、強いが果実味に綺麗に溶け込んだタンニン、重厚かつエレガントな素晴らしいボディだ。
2004年のセパージュは不明だが、2005年はカベルネ・ソーヴィニヨン67%、メルロー25%、カベルネ・フラン8%。
フレンチオークの樽で21か月熟成、新樽比率は40%。
因みに現在はぶどう栽培はビオディナミで、セパージュは90%余りがカベルネ・ソーヴィニヨン、残りがメルローに変化している。
また樽熟期間は18ヶ月、新樽比率は60%となっている。
ヴィアンドは、葡萄牛フィレ肉のロースト、新牛蒡のグラッセと春野菜の菜園風、黒胡椒風味の赤ワインソース。
野菜の説明を受けたが、種類が多すぎて覚えきれず。
フレッシュで自然な旨みを持つ野菜たちだ。
葡萄牛は、ぶどうの搾りかすを飼料に混ぜて育てた牛。
これはオーストラリア産。
柔らかな肉質に肉の旨みが凝縮されていてとても美味い。
デセールは、デコポンのマリネとフロマージュブランのムース、レ・コンサントレのグラス。
底にはフロマージュ・ブラン、その上にデコポン、そして練乳のソルベ。
一番上にはアリッサム・ホワイトの花。
〆はコーヒー。
温かいミルクが一緒に出されたので、今夜はミルクを入れて飲む。
いっぱいになった胃が癒される。
木製の箱が届く。
何だろうと思って蓋を開けると、ミニャルディーズ。
島根県浜田市の森本商会のドライフルーツを使ったケーキ。
そして、ナッツ、アプリコット・ジャムのヌガーケーキ。
満腹満足し、二階のレセプションフロアに下りる。
坂元支配人、田中ソムリエールに加え、内木場シェフが見送りに並んでくれている。
このチューリップ、とても美しい。
内木場シェフと今夜の料理についてお話しする楽しい時間だ。
シャルル・シャプランの絵は好きだ。
一階のエントランスに階段を下り、外まで見送りに出てくれた坂元支配人と内木場シェフに別れを告げ、店をあとにする。
外苑西通りで車を拾うと、六本木ヒルズに向かう。
彼女は歩きたいと言うが、ハイヒールで歩かせたくはない。
夜になると、お花の親子は綺麗、可愛いというより、ちょっと不気味。
深夜に歩きだすのではないかと思ってしまう。
目的の場所は、成城石井。
彼女の朝食用のサラダを幾つか購入し、帰途に就く。
今夜の『レストランひらまつ レゼルヴ』の料理もワインも素晴らしかった。
彼女と過ごす西麻布の素敵な夜でした。