二月末のこと、彼女と六本木ヒルズで待ち合わせ。
飲食店は時短営業中なので、まだ明るい内からディナーをすることに。
66プラザでは花の親子が燦然と輝く。
以前サフランさんが”お花の親子”の後ろの顔について書かれていたことを思い出し、像の後ろに回ってみる。
確かに後ろ側にも顔があり、背中にも棘それとも葉っぱ、が生えている。
製作者は村上隆氏。
像の後ろ側にこんな説明書きがあるとは知らなかった。
ヒルズから車に乗り、パピュ~ンと向かったのは、西麻布の白亜の一軒家レストラン、『レストランひらまつ レゼルヴ』。
2020年の春までは少なくとも月に一度は訪れていたが、今は外出自粛で訪問する機会が減り、今回は三ヶ月ぶりの訪問。
エントランスを入ると、何時もの母子像とバッカスの像が迎えてくれる。
白大理石の階段を上り二階のレセプションに進むと、坂元支配人が「高原様、お待ちしておりました」と迎えてくれる。
今までと花のアレンジメントが変っている。
何故かと聞いてみると、デザイナーが代わったのだそうだ。
レトロなエレベーターに乗り、三階のメイン・ダイニングに案内される。
テーブルには何時ものセッティング。
気になるのは、広いダイニングで食事のセッティングがされているのは、私達のテーブルを含めて二つしかないこと。
西麻布の高級フレンチにとっては、時短要請は致命的だとよくわかる。
ソムリエールの田中さんがテーブルに現れ、シャンパーニュを注いでくれる。
ドゥラモット、ブリュット、プール・ヒラマツ。
サロンの姉妹メゾンが『ひらまつ』のために造る、スペシャル・キュヴェ。
彼女と乾杯。
撮影前にごくっと一口飲んでしまった。
ドゥラモットはやはり美味い。
セパージュは、シャルドネ50%、ピノ・ノワール30%、ピノ・ムニエ20%。
シャンパーニュのお供は、グジェール。
濃厚なフロマージュの香りが素晴らしい。
『レゼルヴ』では何時もパリの小物がテーブルに置かれている。
今夜はエッフェル塔。
ここのグラスはリーデル。
ミネラルウォーター用のグラスも、リーデルのハッピー・オー。
このシリーズは4色あるが、その内彼女にはピンク、私にはブルー。
西麻布のフレンチの名店、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。