5月下旬のウォーキング。
雲は出ているが、雲の間から漏れる陽射しは強い。
公園の中の遊歩道をウォーキングしていると、舗道の真ん中に亀が居るのを見付けた。
池からは約10m、高低差約3mの坂を上ってきたようだ。
亀は池から遠ざかるように這っているが、その先には草原が広がるだけで水場は無い。
このままでは干からびてしまうのではと思い、池に戻してあげようと近付き手を伸ばす。
そこであることに気が付き、手を引っ込める。
脚が異様に太く爪が鋭い。
甲羅の後部がギザギザになっている。
そして尻尾が恐竜のようにとげとげで長い。
これはカミツキガメだ。
スニーカーで甲羅の横をつついてみると、長い首がぴゅっと出てきてスニーカーに噛み付いた。
ここは子供連れのお母さん達も歩く道。
公園の管理事務所に電話し、警備員の方に引き渡した。
お陰で、歩行距離が短くなったウォーキングでした。
ドクダミの葉の間から花序を伸ばし、白い可憐な花を咲かせているのは、ユキノシタ(雪の下)。
ユキノシタ科ユキノシタ属の常緑多年草で、原産地は日本、中国、朝鮮半島。
ユキノシタは有名な薬草で、解毒、解熱、消炎の薬として使われ、最近は保湿作用に注目し、美容液などに使われている。
花言葉は、”切実な愛”、”深い愛情”、”博愛”、”軽口”。
最近、スイセンノウ(酔仙翁)の花をよく見掛けるように思う。
南ヨーロッパ原産のナデシコ科センノウ属の多年草。
白い毛が生えた柔らかそうな葉が特徴的で可愛い花だ。
このためフランネルソウという別名もある。
京都の仙翁寺に咲いていたこの花の色が酔払いの顔に似ているということで、酔仙翁の名が付いたと言われている。
花言葉は、”私の愛は不変”、”いつも愛して”、”好意”、”好感”、”名誉”、”ウイット”、”ユーモア”と良いものが多い。。
マツバギクも良く見るようになった。
マツバギクはハマミズナ科ランプランサス属およびデロスペルマ属の花の総称で、原産地は南アフリカ。
花色は、赤、紫、ピンク、白、黄、オレンジと多様だが、街で見るのはこの紫が圧倒的に多い。
花は美しい赤紫なのだが、光沢があって光を反射するので撮影すると白く写ってしまう。
花言葉は、”忍耐”、”ゆったりとした気分”、”心広い愛情”、”無邪気”、”可憐”、”勲功”。
ナスビ(茄子)によく似た草を見付けた。
これは北アメリカ原産の多年草の帰化植物、ナス科ナス属のワルナスビ(悪茄子)。
何ともネガティブな名前だが、命名者は日本の植物学の父、牧野富太郎博士。
抜いても抜いても駆除できず蔓延ることからの命名。
英語名も、Apple of Sodom、Devil's tomatoと強烈。
こんなに大きく育ったワルナスビも見付けた。
悪いのは繁殖力だけでなく、至る所に鋭い棘があり、また有毒物質ソラニンを含有するというやっかいな要注意外来生物。
このワルナスビの花色は本物の茄子に近い、紫。
どんどん繁殖するので早く駆除しなければと、他人の敷地ながら心配になってしまう。
花言葉も、”欺瞞”、”悪戯”。
ところで、これが本物の茄子の花。
可愛い花に癒され、恐ろしい生き物と植物に出会った、今回のウォーキングでした。
今夜は新潟の日本酒を飲むことに。
新潟県南魚沼郡湯沢町の白瀧酒造が醸す、魚沼 辛口 純米酒。
白瀧酒造といえば、上善如水の蔵。
上善は好きで良く飲んでいるが、この魚沼を飲むのは初めて。
魚沼純米酒のシリーズには三種類の酒がある。
”飲み口さらり”の淡麗 純米酒、”旨みたっぷり”の濃醇 純米酒、そしてこの”あと味きりり”の辛口 純米酒。
使用米は不明だが、精米歩合は65%。
淡麗は60%、濃醇は80%と精米歩合が異なるのが面白い。
口に含むと、綺麗な米の旨み。
そのあとは驚くほどキレの良い辛口となり、口中に甘みが残らない。
まさに”あと味きりり”の辛口だ。
新潟の美味い辛口純米酒を楽しんだ、今夜のお家日本酒でした。