今夜も素敵にフレンチ・ディナー、フィリップ・ミル東京、六本木 2 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

六本木のフレンチ・レストラン、『フィリップ・ミル東京』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

 

IMG_20201128_155007.jpg

アンリ・ジローのシャンパーニュ、クローディ・ジョバールのシャルドネを飲んだ後は、ソーテルヌの辛口の白。

クロ・デ・リュンヌ、キュヴェ・リュンヌ・ダルジャン、2014年。

ペサック・レオニャンの銘醸、ドメーヌ・ド・シュヴァリエのベルナール家が造るワインで、2012年がファースト・ヴィンテージ。

 

IMG_20201128_155022.jpg

このワインを飲むときは何時も不思議に思うのだが、香りにはソーヴィニヨン・ブランを強く感じる。

でもセパージュはセミヨン70%、ソーヴィニヨン・ブラン30%。

2014年VTは熟成が早く、6年にして古酒の風格が漂う。

貴腐ぶどうが少量加えられており、それがボディのストラクチャーを一層複雑にしている。

 

IMG_20201128_155039.jpg

活帆立貝のポワレ、色とりどりのカリフラワーとシーアスパラ、ソース・シャンパーニュ。

シーアスパラガスはヨーロッパでは普通に食べることが出来る植物で、フランス語ではパス・ピエール。

日本では厚岸草という植物で、絶滅危惧種のため採取できない。

 

IMG_20201128_155053.jpg

料理の周囲にリング状に盛られているのは、根セロリのムース。

大きな帆立がプリプリで美味い。

ところでホタテの上にはメニューに載っていないキャビアが。

これもまた白トリュフに続き、中村シェフからのプレゼント。

 

IMG_20201128_155110.jpg

クロ・デ・リュンヌを飲み干すと、再び注いでもらい、さらにクローディ・ジョバールのリュリーも注いでもらって飲み較べ。

どちらも好きなワインなので楽しい並行飲み。

 

IMG_20201128_160257.jpg

赤ワインは、ボルドー右岸。

フロンサックのシャトー・オー・バレ、2009年。

ボルドー右岸のワインは好きだが、サンテミリオンが高くなったので、サンテミリオン衛星地区やフロンサックのワインを飲むことが多くなった。

 

IMG_20201128_160321.jpg

そして何故かもう一本。

メゾン・ヴェルジュのオー・フィル・デュ・タン、ヴェルジュ・デュ・シュッド。

メゾン・ヴェルジュはマコンで最高評価を獲得しているドメーヌ・ギュファン・エナンのネゴシアン部門。

南仏の畑のぶどうで造るワインをヴェルジュ・デュ・シュッドと名付けている。

今夜のワインを選んでくれたのはエグゼクティブ・シェフソムリエの椨さんだが、今夜は残念ながらお休みで選定理由を聞くことが出来ない。

 

IMG_20201128_160337.jpg

今度は赤二種の飲み較べ。

左がシャトー・オー・バレ、右がオー・フィル・デュ・タン。

シャトー・オー・バレは熟したカシスやプラム、そして樽やバニラのニュアンスに、とても強いタンニン。

メルロー100%で造られている。

オー・フィル・デュ・タンはブラックベリーやブルーベリーの香り。

口に含むと南仏を感じさせる豊かな果実味にスミレやバラ、スパイスのニュアンスが続く。

タンニンは繊細で、綺麗な酸も持つ。

これはヴァン・ド・フランスとは思えない上質のワインだ。

セパージュは、グルナッシュ37%、シラー35%、カベルネ・ソーヴィニヨン28%。

 

IMG_20201128_160359.jpg

ブルターニュ産鴨肉のロティ、石川県あんがとう農園のミニビーツ、ソースポワブラードとハーブオイル。

料理の周りの赤い帯は、ビーツのムース。

 

IMG_20201128_160426.jpg

ブルターニュ産の鴨は旨味が凝縮されとても美味い。

 

IMG_20201128_160454.jpg

ソースに浮かぶ野菜はまるでお花畑。

この盛り付けが『フィリップ・ミル』の真骨頂。

ミニビーツは、石川県中能登町にある、あんがとう農園でオーガニック栽培されたもの。

 

IMG_20201128_161024.jpg

食後には、再びクローディ・ジョバールのリュリーとシャトー・オー・バレを注いでもらい、のんびり味わう。

 

IMG_20201128_161042.jpg

リュリーのシャルドネが珍しい光の像を結んだ。

私の頭の上には三つの光源があるようだ。

 

IMG_20201128_161101.jpg

洋梨のムース、スパイス香る赤ワインでコンポートした洋梨、キャラメルクリーム。

 

IMG_20201128_161121.jpg

茶色い塊が洋梨のコンポート、手前は洋梨のソルベ、チュイルにも洋梨が使われている。

この淡い色使いも『フィリップ・ミル』の特徴。

おとぎの国のような可愛いデセールだ。

 

IMG_20201128_161136.jpg

もうお腹はいっぱいだが、グルマンディーズを見ていると食べたくなる。

 

IMG_20201128_161630.jpg

オレンジのショコラ、ココナッツのフィナンシェ、柚子とメレンゲのタルト。

 

IMG_20201128_161646.jpg

窓の外の広いテラスでは、オリーブの樹が照明で美しく輝いている。

 

IMG_20201128_161702.jpg

テラスに出てみると、それほど寒くない。

ミッドタウンガーデンのスノーライトグローブが青白く輝いている。

 

IMG_20201128_161721.jpg

もう夜も遅いが、ミッドタウンアイスリンクではまだ多くの人がスケーティングを楽しんでいる。

 

IMG_20201128_161736.jpg

テラスの真ん中には小川もあり、かなり広い。

やはり寒くなったので部屋に戻ることにする。

 

IMG_20201128_162438.jpg

レシートホルダーにも『フィリップ・ミル東京』の名前。

中田支配人に見送られ、満ち足りた思いで店をあとにする。

 

IMG_20201128_162329.jpg

ガーデンテラスを地下一階まで下り、ガレリアをメトロロード方向に歩く。

一階には、毎年恒例のサンタツリー。

1,800体の小さなサンタが飾られている。

 

IMG_20201128_162343.jpg

地下一階を突き当りまで歩くと、プレッセプレミアムに出る。

 

IMG_20201128_162401.jpg

彼女の朝食用のサラダを幾つか購入。

 

IMG_20201128_162419.jpg

ゆっくり食事をしたので夜も更け、ミッドタウンにも人の姿が少ない。

今は皆さんの帰りが本当に早くなった。

彼女と過ごす六本木の夜は素敵に更けていきました。