乃木坂の人気のイタリアン、『ラ・スフォリーナ』で彼女と過ごす楽しい午後の続き。
ストゥッツィキーノが届き、その香りに驚く。
洋梨のパイにも白トリュフがたっぷり。
「最初から白トリュフなのね」とアミューズからいきなりの白トリュフに彼女も嬉しそう。
飲んでいるワインは、ヴェネト州のボルゴ・アンティコ、コネリアーノ・ヴェルドッピアーデネ、プロセッコ・スペリオーネ、ブリュット、ミッレジマート、2019年。
アンティパストは、ずわい蟹とキャビアのサラダ仕立て。
白トリュフの次にキャビアとは、確かに豪華なコースだ。
これも素晴らしく美味い。
パンも届く。
スプマンテを飲み干すと、赤ワインを抜栓。
ピエモンテ州のカッシーナ・フォンタナが造る、ドルチェット・ダルバ、2018年。
裏のラベルには、2018年9月21日収穫、2019年5月20日ボトリングと書かれている。
色合いは淡いルビー色。
赤果実の香り、口に含むとカシスやフランボワーズの果実味。
続いて強いタンニンと長い余韻。
伝統的な造りの薄旨系のドルチェットだ。
プリモピアットは、タヤリン。
いよいよというか、再び白トリュフの登場。
ここの白トリュフは最高品質のピエモンテ州のアルバ産。
今日はアルバ産の白トリュフにアルバ産のワイン。
別に意図したわけではないが、嬉しくなる。
すりおろしたばかりの白トリュフの香りが素晴らし過ぎる。
タヤリンと白トリュフは黄金の組み合わせ。
「先週有名フレンチで食べた白トリュフより、ここの方がずっと香りが良くて美味しいわね」と彼女。
セコンドピアットは、牛フィレ肉のローストとフォアグラのロッシーニ風。
白トリュフ、キャビア、そしてフォアグラと三大美味が揃った。
この肉の厚みと大きさが嬉しい。
そしてこの素晴らしい焼き色にさらに嬉しくなる。
ドルチェは二人ともティラミスを選んだ。
たっぷり食べてお腹はいっぱいだが、スイーツは別腹。
飲み物も二人ともコーヒー。
コーヒーがいっぱいになったお腹を癒してくれる。
「今日のランチも素晴らしかったわ。ありがとう」と彼女。
「ラ・スフォリーナは美味しいね。これからはもっと来ることにしようね
」と私。
ドルチェット・ダルバを飲み干すとこんなに澱が残った。
カッシーナ・フォンタナのドルチェットはかなり美味しかった。
私達はランチにもたっぷり二時間以上の時間をかけるので、何時もは最後の客になる。
ところが今日は遅い時間になっても次々と客が訪れ、店に客が絶えることがない。
このコロナの時代に、驚くべきことだ。
川﨑シェフに今日の礼を述べ、店をあとにする。
煉瓦の塀の内側にはテラス席があり、今日も犬を連れたご婦人が食事をされていた。
向かい側の店に人だかりができていたので、何なのか覗いてみた。
スーパーカーの販売店なのだろうか、新規開店したようだ。
ここには毎年白トリュフの季節に訪問しているが、次回は春にまた訪れることにしよう。
乃木坂駅に向かう道筋には、メルセデス・ミー。
先日、ちぃさんとここの二階にある『アップステアーズ』にシャンパーニュを飲みにきたばかりだ。
六本木、乃木坂での楽しい休日の午後でした。