今夜は素敵にフレンチ・ディナー、メゾン ポール・ボキューズ、代官山 2 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

代官山のフレンチの名店、『メゾン ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

 

IMG_20200919_201220.jpg

シャンパーニュの次は、アルザスのトリンバック。

『ポール・ボキューズ』では前菜にフォアグラが出ることが多いので、このワインもフォアグラに合わせたゲヴェルツトラミネールだと思った。

ところが、トリンバック、ピノ・グリ、キュヴェ・パルティキュリエール、2016年。

 

IMG_20200919_201243.jpg

熟成感のある果実味を持つが、酸があるので爽やかな飲み口。

ソムリエの大友さんによると、彼女が甘いワインは苦手なので、普通はゲヴェルツトラミネールを合わせるところをピノ・グリに代えてくれたとのこと。

 

IMG_20200919_201300.jpg

フランス産鴨フォアグラのポワレ、ソース・ベルジュ。

日本に輸入されているフォアグラの大部分はハンガリー産。

高価なフランス産を使っているところが嬉しい。

 

IMG_20200919_201324.jpg

フォアグラの下には、トウモロコシのパンケーキ。

フォアグラの脂を吸って美味い。

 

IMG_20200919_201439.jpg

ソース・ベルジュは、未熟な青ぶどうを使って作る酸味のあるソース。

日本では未熟な青ぶどうが手に入りにくいので、酸味を加えるために青りんごも使われている。

 

IMG_20200919_201339.jpg

丁寧に下処理されたフォアグラの断面が美しい。

フォアグラとパンケーキの厚みがぴったり同じというのも面白い。

 

IMG_20200919_202144.jpg

爽やかなピノ・グリも良く合い、既に三杯目。

 

IMG_20200919_202208.jpg

続いて出されたワインに、彼女は大喜び。

ロワール、サンセールのアルフォンス・メロが造る、サンセール・ブラン、エドモン、2010年。

アルフォンス・メロはサンセールで19代続く名門で、フランスの評価誌でも最高評価を受けるドメーヌ。

 

IMG_20200919_202229.jpg

柑橘系の香り、豊かな果実味と熟成感、綺麗な酸と強いミネラル。

アルフォンス・メロのソーヴィニヨン・ブランは本当に美味い。

先日は六本木の『オーベルジュ・ド・リル トーキョー』でメロのラ・ドモワゼルを飲んだばかりだ。

あと、19代目が造る、ジェネラシオン・ディズヌフ(19代)も素晴らしい。

 

IMG_20200919_202247.jpg

天然真鯛のポワレ、香味野菜のジュリエンヌ、サフランの香り豊かなマリニエール。

 

IMG_20200919_202303.jpg

モンサンミシェル産のムール貝が添えられている。

ジュリエンヌは千切り野菜をスープに浮かべたもの。

 

IMG_20200919_202910.jpg

マリニエールはブルターニュ地方の魚介料理で、いわゆる”漁師風”。

真鯛とムール貝に良く合って美味い。

 

IMG_20200919_202928.jpg

エドモンも美味しいので、確か三杯目。

 

IMG_20200919_202948.jpg

トリンバックのピノ・グリ(左)とアルフォンス・メロのエドモン(右)の飲み較べも楽しい。

 

IMG_20200919_203008.jpg

赤ワインは、オー・メドックのシャトー・ドーリヤック、クリュ・ブルジョワ、2009年。

2009年のボルドーも美味い。

 

IMG_20200919_203025.jpg

このワインを飲むのは久し振り。

ボルドー左岸らしい強くて洗練されたワインだ。

 

IMG_20200919_204357.jpg

色合いは濃いガーネット。

カシス、プラム、ブラックチェリーなどの黒果実の濃厚な果実味。

そのあとに、黒胡椒や黒い土、そしてダークチョコレート、スミレのニュアンスも。

強いタンニンは円やかに果実味の中に溶け込んでいる。

 

IMG_20200919_204413.jpg

しっかりしたディスク。

見ているだけで果実味とタンニンの強さがわかる気がする。

 

IMG_20200919_204440.jpg

濃厚な色合いだが濁ってはいないので、ダウンライトにかざすと綺麗な像を結ぶ。

 

IMG_20200919_204503.jpg

グラスの壁面に現れるワインの涙を見ると、アルコール度数と粘性の高さがわかる。

セパージュは、メルロー49%、カベルネ・ソーヴィニヨン46%、カベルネ・フラン2.5%、プティ・ヴェルド2.5%。

フレンチオークの樽(新樽比率25%)で12ヶ月間熟成されている。

 

IMG_20200919_204522.jpg

肉料理に合わせ、新たにパンが届く。

そしてエシレ・ドゥーも新しい皿が出される。

 

IMG_20200919_210955.jpg

バター皿にも”メゾン”の名前。

可愛い皿だ。

代官山のフレンチの名店、『メゾン ポール・ボキューズ』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。