六本木の国立新美術館内のフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
今夜の白ワインは、ボルドー、グラーヴの、シャトー・サン・ロベール、キュヴェ・ポンセ・ドゥヴィル・ブラン、2012年。
青りんごやハーブの爽やかな香りに、樽香も感じる。
果実味は濃厚だが、酸とミネラルがあってバランスが良い。
重層的な味わいを持つ、リッチなボディだ。
バリックを用い、9~10ヶ月間シュールリーで熟成されている。
セパージュは、ソーヴィニヨン・ブラン80%、セミヨン20%。
鰆のロースト、リーズマリーの香るソース・ヴァンブラン、小松菜とベーコンのブレゼ。
鰆は肉厚でジューシー。
パリっと焼かれた皮が美味い。
鰆もサン・ロベールも美味いので、グラスを重ねて既にたっぷり三杯目。
赤は、コート・デュ・ローヌの人気の造り手のワイン。
ドメーヌ・アラン・ガルティが造る、コート・デュ・ヴィヴァレ、2008年。
凝縮された黒果実のニュアンス、強い熟成感、豊かで円やかなタンニン。
強いボディだがエレガントな仕上がり。
セパージュはシラー70%、グルナッシュ30%で、ぶどう栽培はビオディナミ。
サン・ロベールとの並行飲みも楽しい。
フランス産豚肩ロースのグリエ、ソース・シャルキュティエール、じゃがいもと玉ねぎのロースト。
豚のグリエにソース・シャルキュティエールのピクルスとマスタードの酸味が良く合って美味い。
じっくり時間をかけてローストされた野菜は自然な甘みが素晴らしい。
ディジェスティフは、スッド・ウエストのスイートワイン。
ドメーヌ・コワペが造る、ジュランソン、バレ・ドクトーブル、2018年。
ドメーヌ・コワペはスイートワイン造りの名手と言われている。
ライチやパッションフルーツの甘い香り。
糖度は高いが酸味がしっかりあるので、飲み口は爽やか。
ピレネー山脈からの冷たい風が吹き始めるまでぶどうの実を樹に残し、乾燥させて糖度を高めるパスリヤージュという手法で造られている。
バレ・ドクトーブル=10月のバレーという名前は、樹に残されたぶどうの房が風に揺れている様を表している。
今度はコート・デュ・ヴィヴァレとジュランソンの並行飲み。
デセールは、桃とオレンジ風味のクレームのタルト仕立て、ヴァニラ風味のアイスクリーム。
今年は桃のスイーツをいっぱい食べることができた。
この桃のコンポートも美味い。
デセールにアイスクリームがあると、いっぱいになったお腹を癒してくれる。
「今夜のお料理もワインも美味しかったわ。何時もありがとう」と彼女も満足の様子。
今夜もゆっくり食事をしたので、最後の客となってしまった。
横から観ると、あのエッジで食事をしていたのかと思うと、ちょっと脚がすくむ。
正面玄関は既に閉まっているので、非常口から外にでる。
正門を出るときに振り替えると、黒川紀章氏設計の美しいフォルムが闇に包まれている。
六本木ヒルズがすぐ近くに見えるが、歩くと10分近くかかる。
東京ミッドタウン六本木経由で帰ることにする。
まず向かったのは、ミッドタウン、ガレリアの地下にある「プレッソ・プレミアム」。
彼女の朝食用のサラダを買うことにする。
彼女がサラダを選んでいる間に、私は日本酒を物色。
秋の美味、ひやおろしを購入。
彼女と過ごす、六本木の夜は素敵に更けていきました。
























