『つな八銀座』で夕食を終えると、ナイトキャップを一杯軽く飲んで帰ることに。
ちぃさんをご案内したのは、重要文化財「明治生命館」の地下。
ここには、豪華な空間が広がる。
全く人の居ない長い廊下を進む。
突き当りには、『センチュリー・コート』の銘板。
さらに奥に進むと、『センチュリー・コート』のエントランスに出る。
ここは会員制倶楽部だが、一部の施設は会員でなくても使うことができる。
『バー・マーブル』の高い椅子に腰を下ろす。
長いバーカウンターには、私達二人だけ。
「ウォッカマティーニをふたつ」と私。
「スミノフになりますが、他にお好みがあれば」とバーテンダーの佐々木さん。
「ベルヴェデールでお願いします」と私。
大きなミキシンググラスにベルヴェデールのボトルの1/3ほどをドボドボと注ぎ、ドライ・ベルモットは香り付けにほんの少しだけで軽くステア。
大きなカクテルグラスにたっぷりのウォッカマティーニが注がれる。
ちぃさんと乾杯。
こんなに大量に飲むと酔ってしまいそうだ。
ポーランド産のウォッカ、ベルヴェデールは私のお気に入り。
ボトル正面のフロストを拭き取ると、奥にベルヴェデール宮殿の絵が浮かび上がる。
ダンゴウスキー・ゴールド・ライ麦で造られる、ラグジュアリー・ウォッカなのだ。
佐々木さんとウイスキーの話しで盛り上がる。
彼と私の好みの共通点は、アイラモルト。
左端のブルーボトルは、私が好きなブルイックラディ。
ブルイックラディの125周年記念ボトル(35年もの)を持っていたが、飲み干してしまった。
2,500本しかボトリングされなかった超レア物だ。
前に並ぶのは佐々木さんのアードベッグのコレクション。
この他にも右側に4本が並んでいる。
でも飲んだのはアイラモルトではなく、アイラ島のお隣のスカイ島に一つだけある蒸留所のシングルモルト、タリスカー・ストーム。
ストレートでオールドファッションドグラスに二杯注いでもらう。
タリスカーの30年物はとても美味い。
でもなかなか手に入らず、銀座にキープしていた一本も飲み干してしまった。
タリスカー・ストームはシングルカスクではない。
タリスカーを象徴する荒々しい海のイメージを持つ樽を選び、バッティングして作られている。
この濃厚なヨード香、スモーキーさが堪らなく美味い。
二人ともオールドファッションドグラスで飲んでいるが、佐々木さんが「このグラスでも試してください」と面白いグラスに入れて出してくれた。
写真ではわかりにくいが、左右非対称な歪んだ形状。
変なグラスだと思いながら一口飲んで驚く。
荒々しいストームの味わいがマイルドになり、ヨード香の後ろに隠れたハチミツ、ハーブ、コーヒー、熟成感が活き活きと感じられる。
ワインを飲んでも美味しくなるそうだ。
まさにマジック・グラスだ。
これはITSUKIグラス。
自宅にも一脚欲しいグラスだ。
以前、頻繁にここに通っていた頃は、マネジャーの工藤さんにお世話になっていた。
彼は今ではここの総支配人に昇進しているので、次回は是非挨拶したいと思う。
レシートホルダーにも『センチュリーコート』の名前。
軽くナイトキャップのつもりが飲み過ぎてしまい、結構酔って店をあとにする。
夜も更け表の入り口は既に閉じているので、裏口から外に出る。
出たところは日比谷通り。
明治生命館に別れを告げ、日比谷通りを”ちぃ散歩”。
行幸通りまで来た。
東京駅丸の内駅舎の修復に合わせ駅の丸の内側が整備され、皇居まで真っ直ぐ繋がった。
拡大すると、東京駅丸の内駅舎。
夜も更け人がほとんど居ない。
空を見上げると、真ん丸のお月様。
有楽町、銀座、丸の内を巡る楽しい夜でした。


















