代官山の邸宅イタリアン、『リストランテASO』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
涼しげな前菜が運ばれてきた。
氷が入ったガラス容器に漬けられた赤いソースも届き、篠﨑支配人が注ぎ入れてくれる。
鯵と焼き茄子のタルタル、ミント風味、西瓜のガスパチョとスイカプレーゼ。
チュイルを外すと、鯵と焼き茄子のタルタルも涼し気。
ガスパチョはトマトの代わりに西瓜が使われている。
そしてカプレーゼもトマトではなく西瓜なのでスイカプレーゼ。
今夜の白ワインは、イタリア、トレンティーノ・アルト・アディジェ州のギルランが造る、ギルラン・キュヴェ・ビアンコ 448 s.l.m.、2017年。
ギルランは1923年設立の協同組合で、傘下に240haの畑を有する、評価の高い造り手。
このワインはI.G.T.ドロミティ。
冷涼な山岳地帯で造られるワインだけあって、活き活きとした酸が印象的。
充分な果実味を持ち、爽やかでキレのある辛口だ。
ぶどうは比率は不明だが、ピノ・ビアンコ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン。
鮎のタリオリーニ、ルコラとバジリコのペスト和え、赤キャベツのアグロドルチェ。
鮎は塩焼きとリエットの二種の調理法。
鮎のリエットの苦味とアーモンドが良く合って美味い
鮎の塩焼きはとても香ばしい。
三種類目のワインは好きな素晴らしいワイン。
フランス・ルーション地区のスタードメーヌ、ドメーヌ・ゴビーが造る、コート・カタラン、ヴィエイユ・ヴィーニュ、ブラン、2009年。
11年熟成のバックヴィンテージだが、驚くほどに若々しい。
濃厚な果実味と熟成感を持ちながら、酸とミネラルがしっかりしているので、洗練された綺麗なボディ。
後味のハチミツやブリオッシュのニュアンスも心地良い。
セパージュは、マカブー40%、グルナッシュ・ブラン30%、シャルドネ15%、グルナッシュ・グリ10%、カリニャン・ブラン5%。
樹齢は古く1935年の植樹で、有機栽培。
白ワイン二種の並行飲み。
魚料理は、甘鯛のソテーとフォアグラ、ポロ葱のクリーム煮と赤ワインソース。
甘鯛とフォアグラを合わせた料理は初めて。
皮をパリっと焼かれた甘鯛は大好きだ。
甘鯛にフォアグラとボルドレーズを絡めて食べると、これがなかなか美味い。
赤ワインは、イタリア、トスカーナのテヌータ・イ・コラッツィが造る、コラッツィ、2004年。
テヌータ・イ・コラッツィはトスカーナの名門、フレスコバルディ一族が保有するワイナリー。
トスカーナから、ボルド―・ブレンドの素晴らしいワインを生み出している。
プラム、カシスなどの黒果実の香り。
凝縮された果実味と16年の時を経た強い熟成感。
タンニンは強いが果実味の中に綺麗に溶け込んでいる。
余韻も長く、素晴らしいボルドー・ブレンドだ。
比率は不明だが、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランが使われている。
彼女と過ごす、代官山の邸宅イタリアン、『リストランテASO』での素敵な夜は続きます。