三月中旬のこと、ちぃさんとピエールロゼさんと高円寺で待ち合わせ。
私は吉祥寺に13年間、荻窪に2年間住んでいたので、中央線沿線には親しみがある。
でも、高円寺で降りたことはほとんどない。
そこで今夜の高円寺飲みは嬉しいお誘い。
高円寺駅に着くと、外は牡丹雪。
ピエールロゼさんが、「ユキさんと飲むのは今年二回目ですが、前回も吹雪でしたね」。
そう言われれば、一月中旬に大手町でご一緒した時も雪が降っていた。
「前回はちぃさんは居なかったので、ロゼさんか私のどちらかの普段の行いが悪いのでしょうね」と私。
すると、「きっとユキさんのせいだと思いますよ。だって名前が名前ですから」とちぃさん。
本会の場所はちぃさんが予約してくれているので、私はアペロのお店を予約。
向かった先は、駅から徒歩二分の『バール・タッチョモ』。
壁にはイタリア全土の地図。
州の名前が書かれているので、ワインを飲む時に産地の場所を確認することが出来るので便利だ。
壁には南信州ビールがずらりと並ぶ。
6種類の南信州ビールを飲むことが出来るのだそうだ。
まずは白ワインで乾杯。
ピエモンテ州、ロエロ地区に本拠地を構える、マルヴィラ、ランゲ・ビアンコ、2018年。
マルヴィラは1950年創立の家族経営のワイナリー。
色合いは透明感のあるモスグリーン。
シトラス系の香り、フレッシュな果実味、後味にはグレープフルーツの心地よい苦味。
セパージュは、アルネイス95%、ファボリータ5%。
ここのシェフ、秋元貴明さんが、このワイナリーが経営するお店で二年間修業をされたことから、ここのワインをお店のメインに据えているのだそうだ。
パンが届く。
ホイップクリームを付けて食べると美味い。
頼んだ料理は、シェフズサラダ。
大皿に盛々で驚きのヴォリューム。
メニューによると、メークインロースト、ホワイトセロリ、白インゲン豆とツナ、ナスのグリル、ミニトマト、キャロットラペ、カポナータ、ブロッコリースプラウト、カブフリット、キノコソテー、レンコンチップス、ローストチキン、ゆで卵、等々。
気が付いた限りでは、ビーツ、紅心大根、南瓜、ひよこ豆、レタスも入っている。
自家製ドレッシングも届く。
割り箸には”Tacciomo”Tacciomoの焼印。
お店で一本一本焼き付けているのだそうだ。
一日に30品目以上を食べるように気を使っているが、実現はなかなか難しい。
今夜はこの料理のお陰で達成できそうだ。
テーブルに置かれたカトラリーは、ラギオール。
先日、神楽坂の『アントレイド』出されたのと同じシリーズだ。
白ワインを飲み干すと、赤ワインで乾杯。
白と同じく、ピエモンテ州、ロエロ地区のマルヴィラが造る、ランゲ・ロッソ、2016年。
色合いは、淡いルビー色。
綺麗な果実味としっかりしたタンニン、酸も感じる。
セパージュは、ネッビオーロ70%、バルベーラ30%。
しっかりしたタンニンはネッビオーロ、酸はバルベーラ由来だったのかと納得。
『バール・タッチョモ』は料理も美味しく、ワインもリーズナブルな人気店。
機会があればここでゆっくり食事をしたいと思う。
軽く一時間弱のアペロを終え、三人は本会の場所に向かいます。