三月のこと、何時ものフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
スペイン国境に近いルーション地区のスター・ドメーヌ、ドメーヌ・ゴビーが造る、コート・デュ・ルーション、ヴィラージュ、ヴィエイユ・ヴィーニュ、2002年。
これは素晴らしい造り手のバック・ヴィンテージ。
ブラックベリーやカシスの濃厚な果実味。
タンニンは強いが18年を経て強い熟成感に綺麗に溶け込んでいる。
樽のニュアンスも心地よい。
ぶどう栽培はビオディナミ。
セパージュは、グルナッシュ50%、カリニャン30%、シラー10%、ムールヴェードル10%。
白、赤の並行飲み。
どちらも果実味の強いワインなので、負けず劣らず美味い。
軽く燻製にかけたオリーブ豚と新タマネギのロースト、ソースフォワイヨ、発芽ニンニクと16穀米リゾット添え。
ソースフォワイヨは、ベアルネーズソースに煮詰めたフォン・ド・ボーを加えた濃厚なソース。
オリーブ豚のピンクの焼き色が素晴らしく、身は柔らかで旨味が凝縮されている。
豚肉の下には、発芽ニンニクと16穀米リゾット。
ドメーヌ・ゴビーのヴィエイユ・ヴィーニュが美味しいので、メインを食べ終わった後もグラスを重ね、既に三杯目。
ヴーヴ・アンバルを五杯、リュンヌ・ダルジャンを四杯飲んでいるので、今夜は飲み過ぎ。
ディジェスティフは、ポルトガルのロゼス、ポート、トゥニー。
ポルトガル系フランス人のボルドーのワイン商が創業したためか、フランスで人気のポートである。
10年熟成の素晴らしい熟成感と果実の凝縮感。
ポートは美味い。
ガナッシュ・フランボワーズのタルト、キャラメルのアイスクリーム。
赤いのは、アプリコットのピューレ。
フランボワーズのガナッシュが口の中でとろけて美味い。
甘過ぎないキャラメルのアイスクリームも好きな味わい。
「今夜の星野さんのお料理も素晴らしかったわね」と彼女。
「帰りにシェフに今夜の感想と感謝を伝えようね」と私。
私がポートを飲み終えると、彼女が自分のグラスを私の前に置く。
彼女は甘いお酒が苦手なのだ。
お店を出ると、何時ものとおり有楽町駅前に向かう。
目的のお店は、高架下のファミマ。
今夜は何故かサラダの数が少ない。
彼女の朝食用に、幾つか購入。
買い物を終えると、再び銀座方面に戻り、少し散策することに。
年末年始のイルミネーションが消え、東京交通会館も少し寂しい雰囲気。
モノトーンのマックスマーラのディスプレイは健在。
モンクレールのショーウインドウは何時も斬新。
こちらは右側の男性マネキン。
こちらは女性のマネキン。
イルミネーションが明るくなったり消えたり、ひと際目を引く。
V88ビルディング(旧、デビアス銀座ビルディング)は観ているだけで酔いが一層回ってくる。
もう一年以上空きビルのままだ。
銀座通りまで来た。
銀座二丁目交差点は華やかだ。
左手前はカルティエ、左向かいはブルガリ。
ブルガリの先の明るいビルは、ティファニー。
右側の手前は、シャネル。
ショーウインドウの中は春満開。
右手の向かいは、ルイ・ヴィトン。
花々が咲き乱れるが、マネキンの服装はまだ厚手。
銀座通りを四丁目方向に進む。
ヴァンクリーフ&アーペル、ショーメが並ぶ。
「久し振りにヴァンクリを見に行きたいな」と彼女。
地下に下ると、何時もは多くの人が行き交う地下道にほとんど人の姿がない。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を肌身で感じる。
彼女と過ごす楽しい銀座の夜でした。


























