二月最後の記事です。
白金高輪でちぃさんと待ち合わせ。
向かった先は、私が好きなフレンチ・レストラン、『ラ クープ ドール』。
レセプション・カウンターの上には、アルコール消毒液。
そうか、二月下旬にはもうコロナ対策が始まっていたのか。
マスクをした伊佐支配人に迎えられ、テーブルに案内される。
日曜日の夜だというのに、予約で満席。
ここの坪香絢也シェフの料理は美味しいのだ。
今夜はどんな料理に出会えるか、楽しみ。
シャンパーニュは予約時に頼んでおいた。
そして赤ワインは持ち込みでお願いしている。
テーブルの上の花が可愛い。
今夜のシャンパーニュは初めて飲む、キュペルリー、グラン・レゼルヴ、グラン・クリュ、ブリュット。
昨年初めて日本に紹介されたシャンパーニュ。
キュペルリーは1845年の創業。
1900年代初めにモンターニュ・ド・ランスの最高のグラン・クリュ、ヴェルジーの畑を購入し、発展が始まった。
今ではモンターニュ・ド・ランスの各地に20haのグラン・クリュ畑を保有している。
コルクの香りも素晴らしい。
このミュズレもコレクションに加えておこう。
ちぃさんと、おめでとうの乾杯。
今夜はちぃさんのお誕生日のお祝いなのだ。
勢いのある細やかな泡立ち。
このお店の名前、”ラ クープ ドール=黄金盃”はシャンパーニュをイメージした名前。
まさにこのお店に相応しいシャンパーニュだ。
青りんごや柑橘のフレッシュな香り。
重層的な果実味と熟成感。
マロラクティック発酵は行わず、リザーヴワインを1/3加え、瓶内熟成期間は36ヶ月以上。
セパージュは、ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%。
アミューズは、ワカサギのベニエ。
大きなライスペーパーのフライの上に乗せられて届いた。
氷上でのワカサギ釣りのイメージなのだそうだ。
カリッと揚げられた青森県産のワカサギの上には、リンゴのピューレ。
季節感のある素敵なアミューズだ。
温かいバゲットがとても美味しい。
レモン風味のバター。
形も何となくレモン風。
豊後水道直送の神経〆鮮魚のマリネと真蛸、本山葵のソースを合わせて。
今夜の鮮魚は、キントキダイ。
支配人の伊佐さんが冷凍した本山葵のソースを掛けてくれる。
丸い緑の植物は山葵の葉。
食べている間に冷凍山葵が溶けだし、山葵ソースとなる。
とても美味い。
フォアグラのテリーヌとトリュフ味のブリオッシュ。
フォアグラのテリーヌはとても濃厚。
シャンパーニュが進む。
手前はポルトのソースで、フォアグラに掛かっているのはゴマのソース。
フォアグラにブリオッシュは王道。
トリュフがたっぷり入ったブリオッシュの香りが素晴らしい。
ちぃさんはこのブリオッシュがとても気に入ったようだ。
参鍋養鶏場の有精卵を使用した卵料理。
蕪のソースの中に、大きな卵。
桜エビの香りがふわりと漂う。
桜エビと桜エビのピューレが使われている。
愛媛県の四国中央市にある参鍋養鶏場は、自然卵養鶏専門の養鶏場。
”平飼い有精卵リッチ”の商品名で販売されている。
素晴らしく濃厚で美味い。
白金高輪のフレンチ、『ラ クープ ドール』での美味しく楽しい夜は続きます。