世の中、新型コロナウイルス感染に関わる暗い話ばかり。
そこで”花で繋がる笑顔の輪”を繋げるため、春の花を探しに出かけた。
友人と向かったのは、彼の実家がある北関東。
茶色い稲田のずっと向こうには、雪を湛えた富士山。
やっと見つけたのは、満開の大島桜。
民家の庭先に黄色い花があったので、遠目には蝋梅かと思ったら、違っていた。
調べてみると、どうやら山茱萸(さんしゅゆ)という花木のようだ。
隣にある白い花は、小米桜(こごめざくら)。
雪柳という名前の方が一般的かもしれないが、私が母から習った名前は、小米桜。
小さな川には、カルガモ。
川沿いに歩を進めると、他にもカルガモの家族。
数えてみると、全部で21羽も。
昨夜の雨で濁った川の中を覗き込むと、大きな鯉が二尾ゆったりと泳いでいる。
水が温んできたようだ。
菜の花も満開。
そして水仙も。
沈丁花も見つけた。
顔を近付けると、芳香が鼻腔を満たす。
紫の木蓮(マグノリア)が三月上旬でもう満開になっている。
シモクレンは通常はハクモクレンより開花時期が遅いのだが、今年は春の訪れが早い。
ハクモクレンももちろん満開で、既に樹の下には花弁がいっぱい散っている。
春の花に癒された散策でした。
一月末のこと、彼女と新大久保で待ち合わせ。
彼女が久し振りに韓国料理を食べたいとのことで、新大久保に詳しい友人お薦めのお店を予約。
大久保通の歩道には人が溢れ、大渋滞。
やっと横道に入っても、多くの人で賑わっている。
日韓関係悪化で新大久保も人出が減るとの報道もあったが、全くそんな気配は無い。
お店は新大久保の混雑を抜けた先、職安通りの近くにある。
お店に到着した途端、彼女の顔が引きつる。
「ねぇ、ここ本当に美味しいの。途中に良さそうなお店がいっぱいあったけど」と彼女。
「新大久保マイスターのお薦めだから大丈夫だと思うよ」と自信なさそうに私。
お店が入居している建物が怪しげ。
窓の中を覗き込んでも廃墟のように見えるが、ホテル(というより旅籠屋)なのだそうだ。
勇気を出して店に入る。
『テ~ハミング』とは大韓民国のことで、スポーツ観戦の時には、”テーハミング、チャチャンチャチャンチャン”(チャチャンチャチャンチャンは手拍子)と叫んで応援するのだ。
店内に入ると、満席でとても賑やか。
(写真は食後に客が減った時に撮影。)
壁にはサイン色紙や写真がぎっしり貼られている。
そして驚いたことに客は全員女性で、数えてみると20人の内で男性は私一人だけ。
「人気のお店みたいね」と彼女はほっとした様子。
「繁華街からこれだけ離れた場所でこの賑わいは、通が好む店ってことだと思うよ」と、自信に満ちた私。
実はここは有名な韓国料理研究家、朴賢子氏のお店なのだ。
テーブルセッティングも気が利いている。
箸とスプーンが紙で包まれているのも高評価。
バンチャンは四品。
ヨングン、コンナムル、玉ネギの卵炒め、ペチュキムチ。
飲み物は、センマッコリ。
プラスチックボトルではなく、ちゃんと陶器の器で出されるのが嬉しい。
器にはハングルも入っているが、カタカナが書かれているということは日本製。
チャプチェは彼女が好きな料理。
元々はお祝い料理だったが、今では何時でも何処でも食べることが出来るようになった。
ヘムルパジョンには烏賊がたっぷり。
小さく切られているので食べやすい。
ブルコギ。
単品で注文したところ、お店の方が「単品だと2,100円ですが、ランチのセットメニュ-だと1,250円ですのでお得です」とのこと。
お陰でブルコギだけでなく、バンチャン、ライス、スープまで食べることが出来た。
これがセットメニューに付いてきたライス。
そしてスープ。
キムパプも注文。
でも、ちょっと頼み過ぎ。
ヘムルパジョンは上品な味付けで美味い。
チャプチェとブルコギでセンマッコリが進む。
〆はキムチにキムパプ。
ここの味付けは濃くなく自然で美味い。
野菜はビルの屋上で有機栽培したものを使っているのだそうだ。
美味しい韓国家庭料理を味わった、彼女と過ごす楽しい休日ランチでした。