代官山のイタリアンの名店、『リストランテASO』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
今夜はサロンとガーデンの間の壁が取り払われている。
ここでいったい何が行われるのだろう。
ガーデンのガラス越しに、中庭の花壇が見えている。
今夜のメイン料理の仕上げの火入れをしますと、骨付き牛リブロース、”トマホーク”が披露される。
トマホークとはネイティヴ・アメリカンの斧のこと。
その斧に形が似ていることから、トマホーク・ステーキと呼ばれている。
ガーデンで高階料理長による火入れのパフォーマンスが始まった。
結構煙が出るので、高階さんも風下に避けて団扇で扇がれている。
大きな”トマホーク”が五本。
今夜のメイン料理が楽しみだ。
テーブルに戻ると、海の幸のスパゲッティが運ばれてきた。
ヒオウギ貝を開けると、”ヴィーナスの誕生”ではなく、パスタの具材が現れる。
貝柱、海老、蟹、オリーブ、ミニトマト等々、色合いが美しい。
これをパスタに混ぜ、食べるととても美味い。
三種類目のワインも好きな造り手のもの。
カンパーニャ州の名門、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオが造る、ファランギーナ、2017年。
ライム、洋梨、青りんごの香り。
強い果実味と活き活きとしたミネラル。
フェウディが造るファランギーナは美味い。
フェウディが造るワインでは、ジャック・セロスとジョイントで造るスプマンテ、ダブルや、アリアニコから造られるタウラージが好きだ。
ハタのソテーとトマトフォンデュ、キャビア添え。
ハーブとピンクペッパーのソース。
ハタにキャビアとはなかなか思いつかない取り合わせ。
これは大物のハタだ。
ハタの身に、キャビアの塩味とハーブとピンクペッパーのソースが良く合って美味い。
焼きたてのパンも届く。
ここでのパンのお供は、ホイップクリーム。
代官山の邸宅イタリアン、『リストランテASO』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。