ドゥブロヴニクの旅、旧市街でのランチ、ビストロ タヴラン、クロアチア | ワインは素敵な恋の道しるべ

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白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

クロアチアのドゥブロヴニク旧市街で彼女と過ごす楽しい旅の続き。

総督邸を出ると、少し早めのランチに向かう。

朝ご飯を食べていないので、お腹はもうぺこぺこ。

 

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網目のような路地の中には、多くのテラス席。

時間はまだ11時過ぎなので空いているが、12時になると客で埋まってしまう。

 

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目的のお店はこの奥。

 

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ここを選んだ理由は、エアコン。

ドゥブロヴニクでも他の欧州各地と同じく、エアコンが設置されたレストランは少ない。

だから皆さん、夏は外のテラス席で食事をするのだ。

 

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でもこの『ビストロ タヴラン』にはエアコンが設置されているのだ。

 

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熱い外から店に入ると、石造りの店内はひんやりと涼しく生き返る思い。

 

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不思議なのはお店の名前。

イタリアンのお店のはずだが、”トラットリア”ではなく、何故か”ビストロ”。

そう言えば昨夜のディナーのお店も『ビルトロ グロリイェット』で、”ビストロ”が付いていた。

フランスでは店の種類が”レストラン”、”ビストロ”、”ブラッスリー”、”ブヴェット”などと使い分けられているが、日本ではレストラン=洋食店として使われているように、ドゥブロヴニクでもビストロ=食堂として使われているのかもしれない。

 

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外は30数℃で日差しも強い。

水分補給は必須。

ジャムニカは長い歴史を持つクロアチア最大のミネラルウォーターのブランド。

 

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テーブルにはオリーブオイルとバルサミコがセットされている。

ビストロと名乗っているが、やはりイタリアンだ。

ドゥブロヴニクはアドリア海を挟んでイタリアに面しているので、食事やワイン用ぶどうの品種にもイタリアとの共通点が多い。

 

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選んだクロアチア・ワインは、ヴォラレヴィッツが造る、シルチス、ポシップ、2018年。

昨夜はマルヴァジアを飲んだので、今日はクロアチアを代表するもうひとつの白ワイン品種、ポシップを選んだ。

グラスはボトルの後ろに半分隠れているが、色合いは輝く黄金色。

パイナップルやトロピカルフルーツの香り、爽やかな酸とミネラルが引き締まったボディを形成する。

クロアチアのシャルドネといった感じの美味しいワインだ。

 

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ヴォラレヴィッツは父親と四人の息子が運営する家族経営のワイナリー。

畑は海に面した石ころだらけの丘陵にあり、それが豊かなミネラルをぶどうに与えているのだろう。

ワインの名のシルチスはラテン語で砂州のことで、この家族が住む町の名前。

裏のラベルを見ると、ビオ認証マークが付いている。

 

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コルクは合成品だが、香りに問題なし。

 

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シーフードサラダ。

少なく見えるが、ボウルに入っているので結構な量がある。

 

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平皿に取り分けると、半分でも量が多く見えるところが面白い。

 

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魚は、マグロとオイルサーディン。

クロアチアはマグロの生産大国で、日本にも大量に輸入されている。

 

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ムール貝も注文。

ガーリックの香りが食欲をそそる。

 

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ドゥブロヴニクのシーフードは美味い。

 

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中振りのムール貝はジューシーで美味かった。

冷えた白ワインにも良く合い、美味しく完食。

 

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昨夜の『グロリイェット』でのイカスミのリゾットが美味しかったので、ここでもシーフード・リゾットを注文。

 

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プチプチ感があると思ったら、麦も入っている。

味付けが濃くなく、魚介の出汁が効いていて絶品。

 

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デザートは、ドゥブロヴニク風プリンのロジャータ。

硬めのプリンは好きだ。

生クリームは甘くなく、蜂蜜、アーモンドのバランスが良い。

 

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セルビアではブラジルと同じような煮出しコーヒーだったが、ここではエスプレッソ。

 

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カップの絵が可愛い。

 

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お砂糖にもドゥブロヴニクの名前。

 

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棚を良く見ると、ミシュランの楯。

ミシュランガイドのビブグルマンに選出されたのだそうだ。

彼女と過ごすドゥブロヴニクの楽しい旅は続きます。