『御徒町パパン』を出ると、ピエールロゼさんが予約してくれた次のお店に向かう。
そのお店は、『日本酒原価酒蔵』。
なんとも心地よい響きの名前だ。
早速四人で乾杯。
今夜のメンバーは、ちぃさん、茶目子さん、ピエールロゼさん、そして私。
日本酒は100mlの小さなボトルに入って出される。
四人で飲むとお猪口に半分ずつだが、色々な種類を試すことが出来るのが嬉しい。
日本酒は私が選ばせていただいた。
最初の酒は、高知県土佐市の亀泉酒造が醸す、亀泉 純米吟醸 CEL酵母。
使用米は八反錦で精米歩合は50%。
日本酒度がー15なので、CEL-24酵母で醸された酒だ。
お店の方に、CEL酵母には19と24があるので、”CEL酵母”ではなく”CEL-24酵母”と記載すべきとお話しする。
この酒を飲むと、昨年に続き、また高知を訪問したくなる。
続く酒は、佐賀県鹿島市の富久千代酒造が醸す、鍋島 純米吟醸 山田錦。
鍋島も好きな酒だ。
佐賀空港で搭乗便を待つ間に、ターミナルのお店で鍋島純米吟醸を飲み過ぎて酔っぱらったことを思い出す。
使用米は山田錦で、精米歩合は50%。
お水も仕込水をもらって飲む。
酒の肴はツブ貝のわさび和え。
お腹はいっぱいなので、これで充分。
三種類目の酒は、奈良県桜井市の今西酒造が醸す、みむろ杉 ろまんシリーズ 純米吟醸。
今西酒造には三年前に訪問しているので、思い入れがある。
使用米は山田錦で、精米歩合は60%。
四種類目の酒は、愛知県名古屋市の萬乗醸造が醸す、醸し人九平次 純米大吟醸 雄町 ソヴァージュ。
醸し人九平次は元々好きな酒だが、一昨年の秋にブルゴーニュのドメーヌ・クヘイジを訪問してから一層好きになった。
使用米は雄町で、精米歩合は50%。
五種類目の酒は、京都府京都市の松本酒造が醸す、澤屋まつもと 純米吟醸 守破離 雄町。
使用米は岡山県産の雄町で、精米歩合は55%。
〆の酒は、茶目子さんがお好きな濁り酒を選んだ。
六種類目の酒は、石川県白山市の菊姫合資が醸す、にごり酒。
菊姫は、東京でまだ有名でなかった〇十年前から飲んでいる酒。
使用米は山田錦で、精米歩合は70%。
今夜飲んだ酒のカード。
何を飲んだかわかるので嬉しいサービス。
四人で記念撮影。
クリスマス前だったので、頭にはサンタの帽子。
日本酒にも満足し、店をあとにする。
完全に出来上がった四人は、ふらふらと夜の御徒町へ。
駅に向かったつもりだったが、ピエールロゼさんの先導で〆に入店したお店は『大阪王将』。
『餃子の王将』とは別に、『大阪王将』があることを初めて知った。
角ハイボールで乾杯。
注文したのは御徒町スタメンセット。
何故かご飯は大盛り。
ラーメンの上には辛玉。
餃子もちゃんと付いている。
生卵はラーメンに入れる。
白身は泡立ててから入れるという芸の細かさ。
四人でどうやって分けて食べたのか記憶に無いが、ピエールロゼさんによると私が取り分けたのだそうだ。
そして美味しく完食。
四人の中で一名、電車を乗り過ごしてしまった方がいたようだが、一応全員無事帰宅。
友人達と楽しく飲み過ぎた御徒町の夜でした。