昨年12月下旬のある日の午後、東京駅で茶目子さんと待ち合わせ。
向かった先は、三菱一号館美術館。
「印象派からその先へー世界に誇る吉野石膏コレクション」の企画展を観に行くのだ。
タイガーボードで有名な吉野石膏が保有する西洋絵画のコレクションは、印象派を中心に、フォーヴィズムやエコール・ド・パリに至るまで、日本でも人気の素晴らしい画家たちを網羅している。
ポスターに使われているのは、ルノワールの「シュザンヌ・アダン嬢の肖像」。
このドアをくぐれば、72点の名画に出会うことが出来る。
でも、ここから先は撮影禁止。
この絵は、ルノワールの「庭で犬を膝にのせて読書する少女」。
展示室は、3階から2階へと続く。
その途中にはブリックスクエアを見渡すことができる廊下がある。
面白いことに、多くの人がここで中庭の撮影をしている。
展示品の撮影をできない鬱憤を晴らしているのだろうか。
と思いながら、私達も撮影。
展示は印象派の誕生から発展へと続く。
コロー、ミレー、クールベ、マネ、ブーダン、モネ、シスレー、そしてルノワールへと進む。
ルノワールは、7作品も展示されている。
そしてドガ、カサット、ピサロ、セザンヌ、ゴッホと続く。
撮影コーナーが設けられ、何点かの複製画が設置されている。
ルノワールの「シュザンヌ・アダン嬢の肖像」。
ブルーの瞳に吸い込まれそうになる。
ドガの「踊り子たち(ピンクと緑)」。
展示室内にも、ドガはこの一点のみ。
モネの睡蓮。
色々な美術館で観る絵だが、モネは睡蓮の絵をいったい何枚描いているのだろうか。
睡蓮の絵を観ると、モネの庭があるジヴェルニーに行きたくなる。
床にはこのマーク。
ここに立って撮影すると、自分も森の中にいるように感じるのだろうか。
スマホの画面いっぱいに森が広がる。
モネの「サン=ジェルマンの森の中で」。
1章の印象派の次は、2章はフォーヴから抽象へ~モダン・アートの諸相~。
ルオーに始まり、ボナール、マティス、マルケ、ヴラマンク、ルソー、ブラック、ミロ、ピカソ、カンディンスキーと続く。
そして3章は、エコール・ド・パリ~前衛と伝統のはざまで~。
ユトリロ、ローランサン、ドンゲン、キスリング、シャガール。
特にシャガールは10作品も展示され、圧巻だった。
シャガールの次はこの魚。
三菱一号館美術館を出ると、夕方の飲み会の待ち合わせ場所、御徒町に二人で移動。
集合時間まで一時間余りあるので、飲み始める前に少しお腹に入れることにする。
向かった先は、吉池食堂。
レトロな商品見本。
奥には日本酒の瓶がずらりと並び、ここで飲みたくなる。
14時半という中途半端な時間なので、店は比較的空いている。
飲み会の前だが、やはり喉は潤したい。
ビールで乾杯。
吉池食堂と言っても、色々な店が入っているようだ。
二人とも空腹だったので、まずは鮨をつまむ。
続いて牡蠣フライ。
美味そうだとかぶりついた途端、あまりの熱さに身悶え。
〆はなんとラーメン。
一杯のラーメンを女性と二人で食べるのは、初めての経験。
これでお腹もいっぱい、飲む準備はできた。
気が付くと、待ち合わせ時間になっている。
急いで会計を済ませ、待ち合わせ場所に向かう。
友人達との楽しい御徒町ハシゴ酒の始まりです。