日比谷で彼女と過ごす楽しい午後の続き。
『ティム・ホー・ワン』を出て二人で向かったのは、ゴジラ・スクエアの向こう側にある東京ミッドタウン日比谷。
目的のお店は、一階のエントランスを入ったすぐ右側にあるカジュアル・フレンチ、『ブヴェット』。
ニューヨークで人気のガストロテック、『ブヴェット』のパリに続く三店目がこの東京店。
”Buvette”とは、駅、劇場、市場等にある気軽な居酒屋のこと。
店のそこかしこにフランスの小物が置かれている。
一昨年訪問したディジョンの中央市場の中にも”ブヴェット”があった。
ワインを飲みたいという彼女の希望に従い、赤ワインをボトルで注文。
ボルドー、オー・メドックの、レ・ヴィヴィエ・ドゥ・カロンヌ、2012年。
レ・ヴィヴィエ・ドゥ・カロンヌは、17世紀中頃まで歴史を遡る名門。
シャトー・グリュオ・ラローズ、シャトー・ラグランジュ、シャトー・ラネッサンに隣接する好立地に45haの畑を保有している。
最初は温度が高くボケた輪郭の味わいだったが、温度を数度下げて飲んだところ、綺麗な酸とタンニンを持つエレガントなボディが姿を現した。
セパージュは、ベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー37%、カベルネ・フラン3%。
アイスバケットの形がとても可愛い。
ここの什器類は、フランスのアンティークを再現しているのだそうだ。
ここが赤ワインの保管庫。
スパークリングと白の大部分はセラーに入れられているが、セラーには赤まで保管するスペースが無いのだそうだ。
これからもここで赤を飲む時は、アイスバケットを一緒に出してもらうようにしよう。
プロシュート。
メニューにはフランス語でジャンボン・クリュ(JAMBON CRU)と書かれているが、日本語ではプロシュートと書かれている。
ここでは何時も注文するメニュー。
ここのプロシュートはとても美味い。
シェフズサラダ。
キャロットラペ、レンズ豆、インゲン、ポテト、トマト、ラタトゥイユ、それに葉物野菜。
夕方になると、照明が落とされ薄暗くなる。
メニューもディナーメニューに切り替わるのだ。
因みにプロシュートはディナーメニューなのだが、時間前に出してもらった。
照明が落とされたので、私達の前にもローソクが置かれる。
『ティム・ホー・ワン』でたっぷり食べてきたので料理は二品しか頼んでいないが、なかなか減らない。
ゆっくり時間を掛けて飲んで食べた後は、彼女はデセールにタルトタタンを注文。
「貴方は注文しないの? それならこれを半分食べてね」と彼女。
そこで先端部分を一口分だけ食べることに。
何も言わなくても取り皿を出してくれているのが嬉しい。
美味しいが、今夜は食べ過ぎ。
コーヒーを注文したところ、山澤ゼネラル・マネジャーが現れ、「コーヒーは私からのサービスとさせていただきます」とのこと。
コーヒーが一層美味しく感じられる。
コーヒーカップを持ち上げると、ソーサーには『ブヴェット』のトレードマーク。
地下一階に下り、更に日比谷アーケードに下りる。
ここにもRINGOや住吉酒販など、利用価値の高いお店が揃っている。
でも二人で向かったのは、ここ。
サラダの量も種類も豊富に揃っている。
彼女の朝食用のサラダを幾つか購入。
日比谷マジック・タイム・イルミネーションに別れを告げ、帰途に就く。
彼女と過ごす楽しい日比谷の午後でした。