広尾のイタリアン、『トラットリア・ミケランジェロ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
フランチャコルタ、白ワインを飲んだ後は、今夜は赤ではなくロゼ。
白と同じ造り手、ロンバルディアのカ・マイオルが造る、キアレット、2018年。
濃い目の美しいロゼ。
ストロベリーやラズベリーのニュアンス。
ふくよかだが、キレのある後味。
ぶどうはバルベーラ、サンジョヴェーゼ、マルツェミーノ、グロッペッロで、スキンコンタクトは一昼夜行われている。
カ・マイオルの白とロゼの並行飲み。
二種類目のパスタは、ピッツォッケリ、セージのバターソース。
ピッツォッケリは、ロンバルディア州北部、山岳地帯のパスタで、蕎麦粉で作られていることが特徴。
蕎麦粉のパスタの食感が新鮮で美味い。
フォカッチャが美味しいので、追加。
今夜のメイン料理は、私の好物、オッソ・ブーコ。
オッソ・ブーコは、ロンバルディア州の料理で、牛の骨付きスネ肉の煮込み。
付け合わせは、ミラノ風リゾット。
取り分けるのは私の役目。
小さなスプーンをもらい、骨の髄を取り出し、彼女と分ける。
骨の髄はミラノ風リゾットに混ぜて食べるのが美味いのだ。
芥子菜のソース(だったと思う)で少し味変して食べるのも面白い。
皿には、髄を取り出した後の骨だけが残る。
ドルチェは、パネットーネとフルーツのザバイオーネ。
ザバイオーネはピエモンテ州名物の卵黄の甘いクリームで、フランスで言えばサバイヨン。
入っているフルーツは、あまおうとぶどう。
パネトーネも好きなお菓子。
「今夜の料理も美味しかったわ。何時もフレンチが多いけど、こうしてイタリアンが加わると楽しいわね」と彼女。
「ロンバルディアの郷土料理も好いもんだね。そして今夜の君も素敵だよ」と私。
酒巻マネジャーに外まで見送ってもらい、店をあとにする。
外苑西通りを渡り、向かいにあるファミマに入る。
今夜はサラダの種類が豊富。
彼女の朝食用のサラダを幾つか購入。
ファミマを出ると、先ほどまで居たビルが目の前に見える。
一階が『カフェ・ミケランジェロ』で、その地下に『トラットリア・ミケランジェロ』がある。
彼女と過ごす広尾の夜は素敵に更けていきました。