彼女と広尾のイタリアンで待ち合わせ。
待ち合わせの場所は、最近の彼女のお気に入り、『トラットリア・ミケランジェロ』。
何時もは外苑西通りに面した外階段から入っているが、今夜は『カフェ・ミケランジェロ』の内階段を利用してみることにする。
『カフェ・ミケランジェロ』の顔馴染みのスタッフに、「あ、いらっしゃいませ」と迎えられるが、「今夜は下のお店ですよ」と手を振って階段に向かう。
内階段は少し暗くて、地下のトラットリアに向かうワクワク感があって楽しい。
既に客を迎える準備ができている。
開店時間と同時に入店したので、ほかに客は居ない。
でも一時間後にはほぼ満席となってしまった。
今夜は一番奥のテーブルを確保しておいた。
彼女が来る前に、今夜の料理をチェック。
ここではそれぞれのテーブルの横にイタリア各地のポスターが掲げられている。
今夜は、アマルフィ。
アマルフィは他の町からは隔絶されているので、フィロキセラに侵される前のぶどうの樹が残っている。
彼女が到着し、席を立って迎える。
席に着くと同時に、乾杯用のスパークリング・ワインが注がれる。
ヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、2016年。
何時も飲んでいるワインだが、ヴーヴ・アンバルのミレジムは本当に美味い。
特に2016年は出来が良いので好きだ。
アンティパストミストが届く。
モルタデッラ、プロシュート、サラミ、そしてモッツァレラチーズ。
サラダと真鯛のカルパッチョ。
柘榴の実の酸味が良いアクセントとなっている。
パンはバゲットとフォカッチャ。
彼女はここのフォカッチャが好きなので、直ぐにお代わりをもらうことに。
白は、彼女が好きなワイン。
ボルドー、ソーテルヌの、クロ・デ・リュンヌ、キュヴェ・リュンヌ・ダルジャン、2013年。
グラーヴ、ペサック・レオニャンの銘醸、ドメーヌ・ド・シュヴァリエのオーナー、ベルナール家がソーテルヌで造る辛口の白。
果実の凝縮感が素晴らしく、柑橘系の爽やかな口当たりから強い熟成感まで複層的なストラクチャーを持つ。
実はソーテルヌらしく、貴腐ぶどうが少量加えられているのだ。
セパージュは、セミヨン70%、ソーヴィニヨン・ブラン30%。
広尾のイタリアン、『トラットリア・ミケランジェロ』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。