西麻布の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で開催された、「想いをつなぐ食彩の夕べ」に彼女と共に出席した楽しい夜の続き。
りんごやSUDAさんのシードル、トリンバックのゲヴェルツトラミネールと飲んだ後は、二種類目の白ワイン。
ロワールのアルフォンス・メロが造る、サンセール、ラ・ムシエール、2013年。
アルフォンス・メロはサンセール最大の造り手で、現当主は19代目という名門。
輝く黄金色。
グレープフルーツやレモンの柑橘系の香り。
豊かな果実味に、活き活きとした酸とミネラル。
バランスの良い素晴らしいソーヴィニヨン・ブランだ。
ラ・ムシエールはサンセールの丘の最上部にある南向きの最良の畑で、ぶどう栽培はビオディナミ。
八ヶ岳の清流で育てた大王イワナ、松本一本ねぎの香り、白麗茸、栗、パクチー。
大王イワナは、刺身でも食べることができる、長野県で開発された新種のイワナ。
白麗茸は天山山脈に自生する希少品種で、陸のアワビと称される高級品。
日本では数か所でのみ栽培されており、これは南佐久郡で栽培されたもの。
サンセールのソーヴィニヨン・ブランとの相性も良い。
アルフォンス・メロのラ・ムシエール・ブランは大好きなワインなので、グラスをどんどん重ねてしまう。
赤ワインも素晴らしいものが出された。
ボルドー右岸の、サンテミリオン、グラン・クリュ、シャトー・ジャン・フォール、2009年。
このワインを飲むのは初めて。
18haの畑を持つ家族経営のシャトーなのだそうだ。
とても洗練されたエレガントなワインで、メルローのシルキーな重みをあまり感じない。
調べてみると、驚くことにサンテミリオンにありながらセパージュはカベルネ・フラン50%、メルロー45%、マルベック5%。
18ヶ月間シュール・リーで熟成され、新樽比率は60%。
峯村さんの信州プレミア牛A5のロースト、のらくら農場の野菜たち、菜種油のビネグレット。
峯村さんの信州プレミア牛は、東御市の牧舎みねむらが生産する、高級ブランド牛。
過度に霜降りにせず、健康に育てられた黒毛和牛が美味い。
添えられているのは、のらくら農場のケール、春菊、山芋。
のらくら農場は、南佐久郡にある有機野菜を栽培する農場。
ボスケソのチーズ三種盛り、カマンベール、山羊の白カビ、牛のフレッシュチーズ。
牛のフレッシュチーズにホエーのソース。
山羊の白カビチーズには、リンゴの千切り。
カマンベールにはミニトマト。
佐久市の山奥にあるボスケソ・チーズラボは、F1レーシングカーや燃料電池車の開発に携わってきたエンジニアの是本健介氏が立ち上げたチーズ工房。
西麻布のフレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。