ハロウィンの夜、彼女と六本木ヒルズで待ち合わせ。
早めに到着したので、ヒルズ内のハロウィンの飾り付けを観に行く。
とても可愛い飾り付けだが、ちょっと豪華さに欠ける。
エストネーションの飾り付けは華やかで大人のイメージ。
スマホの写真では色が出ないのが残念だが、背景は鮮やかなオレンジ色。
このパンプキン達は明日の朝には撤去され、ここもクリスマスの飾り付けに変わるのだろう。
六本木ヒルズはハロウィンよりも、東京国際映画祭の方がメインのようだ。
ヒルズで車を拾い、西麻布の”もうひとつの何時ものフレンチ”に向かう。
白大理石の階段を上り、二階のレセプションに進む。
お店の雰囲気が何時もとは異なり、”ハッピー・ハロウィン”の飾り付け。
何時ものレトロなエレベーターにもゴーストの飾り付け。
エレベーター内の蜘蛛の巣は妙にリアルで思わず身体を引いてしまう。
今夜のパーティーは地下のホールで行われる。
メニューカードにも、ゴーストや蜘蛛の巣のイラスト。
テーブルの上にはジャックオーランタン。
坂元支配人がテーブルに挨拶に来てくれたが・・・、頭にナイフが刺さったコスチューム。
今夜は仮装をする必要は無いが、ドレスコードは黒。
「皆さん本当に黒だけで華やかさに欠けるのでお葬式みたいね」と彼女。
特に男性が喪服の集団みたいで、もう少し小物で派手さを演出してもらいたいと思う。
私も黒のジャケットではあるが、蝶ネクタイは黒にオレンジのドット、ポケットチーフの代わりにジャックオーランタンの飾りを付けて出席。
今夜のアペリティフは、オレンジ色。
イタリアのオレンジ色のリキュール、アペロールにオレンジジュースを加え、ソーダで割ったカクテル。
前菜は様々な地場の野菜~サラダハロウィン~。
ジャックオーランタンに入れられたビーツのソースが添えられる。
台風や大雨の影響で、良い野菜を調達するのに苦労されたそうだ。
産地は北海道、茨城、千葉、宮崎と多様。
蓮根には目玉が付いている。
白ワインは彼女が好きな銘柄。
ボルドー、ソーテルヌのクロ・デ・リュンヌ、キュヴェ・リュンヌ・ダルジャン、2013年。
香りはソーヴィニヨン・ブランが強いが、口に含むとセミヨンの果実味が支配的。
強い果実味、深い熟成感が素晴らしい。
2013年VTは熟成が遅く硬さが残っていたので先に2014VTを飲んでいたが、2013VTも飲み頃になったとのこと。
セパージュはセミヨン70%、ソーヴィニヨン・ブラン30%で、貴腐ぶどうが少量ブレンドされている。
熱々のバゲットも美味い。
魚料理は、日本海より平目のルーロー~死者の目覚め~。
平目のルーローが棺桶に見立てられている。
福井県産の4kgもある大きな平目を使い、キノコを巻いてポアレにしている。
魚料理にも良く合い、リュンヌ・ダルジャンが美味しいので次々とグラスを重ねてしまう。
彼女と過ごす、西麻布のフレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』でのハロウィン・パーティーの楽しい夜は続きます。