六本木のフレンチ、『フィリップ・ミル東京』で彼女と友人たちと過ごす素敵な夜の続き。
『フィリップ・ミル』は、ランスの二つ星レストラン、『レ・クレイエール』の総料理長、フィリップ・ミル氏が東京に開いたレストラン。
アペリティフ、クロ・デ・リュンヌ、プイィ・フュメと飲んだあとは、シャンパーニュ。
ピペ・エドシック、エッセンシエル、エクストラ・ブリュット。
ここでは何時もは珍しいレコルタン・マニュピラン物を飲んでいるが、今夜は大手メゾン物。
美味しいので、グラスを重ね、これで三杯目。
シャンパーニュは食前に飲むことが多いが、しっかり熟成させた良いシャンパーニュは食中に飲んでも美味いのだ。
ぶどうはピノ・ノワール主体で、シャルドネとピノ・ムニエが加えられている。
パルメザンチーズとバターのファルスを挟んだ福島県川俣軍鶏の胸肉、フォアグラのロワイヤル、燻製香る卵黄のコンフィとサマートリュフ。
この料理は、『レ・クレイエール』のスペシャリティ。
軍鶏の胸肉。
弾力があるが、身は柔らかくジューシー。
合わせるのは、軍鶏のジュソース。
小玉ネギの中には、フォアグラのロワイヤル。
サマートリュフがのっているのは、燻製にした卵黄のコンフィ。
ディジェスティフは、ポルトガルのポート。
ロゼス、インファンタ・イザベル、10年熟成ポート。
ロゼスはポルトガル系のボルドーのワイン商、オステンド・ロゼスが1855年に設立したポート専門メーカー。
このため、フランスで人気のポートである。
樽熟成10年のポートは濃厚な果実味と熟成感が素晴らしい。
甘いフォーティファイド・ワインが苦手な彼女も、「このポートは美味しいわ」とのこと。
イザベル女王の名を冠する特別なポートだけあり、これは至福の逸品。
デセールは、無花果のタルトとフロマージュブランのムース、シェリー香るアイス、ピーナッツのアクセント。
層状に積み上げられたケーキが可愛い。
茶色く敷き詰められたのは、ピーナッツのパウダー。
上半分を取り除くと、下には無花果のタルト。
デセールには濃いコースヒー。
ミニャルディーズは二種。
ロゼスのポート、インファンタ・イザベルが美味しく、二杯目。
アルコール度数が高いので、充分にワインを飲んだ後のポートで一挙に酔いが回ってしまう。
夜も更け、窓の外はすっかり夜の闇に覆われている。
中田支配人、椨ソムリエと今夜のワイン達に見送られ、店をあとにする。
ガーデンテラスの最上階から地下一階に下り、ガレリアを奥まで進む。
向かった先は、プレッセ・プレミアム。
六本木といえども時間が遅く、サラダの種類が少なくなっている。
彼女の朝食用のサラダを幾つか購入。
ワインコーナーも見たいが、さすがに夜も更け、もう帰途に就いた方がよさそうだ。
ここのチーズの品揃えには何時も魅了される。
六本木で彼女と過ごす楽しい夜は、素敵に更けていきました。