代官山の邸宅イタリアン、『リストランテ ASO』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
鱸、帆立貝、真烏賊、柑橘と烏賊墨のソース、トマトのベーニェ。
ブールブランソースと烏賊墨ソース。
添えられているのは、トマトのベーニェ。
合わせて飲んでいるのはロワールの名門、ドゥ・ラドゥセットが造る、プイィ・フュメ、2009年。
赤ワインはフリウリのバック・ヴィンテージ。
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のトップ生産者、ヴェルテル・フィリップティが造る、ロンコ・デリ・ベネデッティーニ、1998年。
とても強い果実味とタンニン。
熟成感も強いが、酸があるのでバランスが良い。
これは美味い。
ぶどうはメルローが主体で、少量のカベルネ・フランが加えられている。
山形牛ランイチのタリアータ、青胡椒風味のソース、鞘付ベビーコーンのバーニャカウダ。
焼き色が素晴らしく、肉には旨味が凝縮されている。
黒トリュフの香りが食欲を誘う。
ベビーコーンはホクホク柔らか。
白と赤の並行飲みは楽しい。
ディジェスティフはポート。
ロゼスのポート、トゥニー。
ロゼスはポルトガル系フランス人でボルドーのワイン商のロゼス氏が作ったポート・メーカー。
このためか、フランスで人気のポートだ。
10年間の樽熟成をされたポートは、果実味、熟成感とも強く、とても美味い。
白、赤、ポートの三種並行飲みも楽しい。
ドルチェは、海塩とキャラメルのガトーオペラ、ライチとグレープフルーツのジェラート。
グレープフルーツのジェラートは爽やか。
ライチは甘くて美味い。
ガトーオペラに使われている海塩はイギリス産。
パスティッチーニも届く。
「今夜の料理も素晴らしかったわ。ありがとう」と彼女。
「帰りに高階料理長に今夜のお礼を言うことにしよう」と私。
天見支配人と篠﨑ソムリエに見送られ、店をあとにする。
旧山手通りを渡り、振り向くと『リストランテ ASO』が明るく輝く。
道に面した建物は『カフェ・ミケランジェロ』で、その奥の樹齢300年の欅の大木に囲まれたところが、『リストランテ ASO』。
何時ものように、T-SITEの中にあるファミマで彼女の朝食用のサラダを幾つか購入。
代官山で彼女と過ごす素敵な夜は、楽しく更けていきました。