大手町の『ザ・カフェ・バイ・アマン』で開催された、ジェロボーム主催の「プロヴァンス料理とプロヴァンスワインの会」に彼女と共に参加した楽しい夜の続き。
いよいよ今夜の主役、ミラヴァル、ロゼ、2018年が出された。
ミラヴァルはプロヴァンスを代表するロゼであり、ブラピとアンジーが結婚に際し愛の結晶として購入したドメーヌであることでも有名。
そして2012年からは、南ローヌを代表する造り手、ファミーユ・ペランがパートナーとして加わり、ぶどう栽培、ワイン醸造、ワイン販売を行っている。
とても淡い色合いのロゼなので、写真に撮るとロゼかブランか判りづらい。
ぶどうは、グルナッシュ、シラー、ロール(ヴェルメンティーノ)で、シラーの一部をセニエ方式で色素を抽出することによりロゼに仕上げている。
ニース風サラダ。
ウフ・ポシェ、ダイス状の鮪が添えられている。
後ろ側から見ると、フロマージュとイワシらしきものも。
続くワインは、ミラヴァル、ブラン、プロヴァンス、2013年。
ブラピとアンジーの離婚が成立し、ミラヴァルの所有権がどうなったか気になっていたが、子供たちの信託財産として管理されることとなっているのだそうだ。
洋ナシやアプリコットのフルーティーな香り。
強い果実味に加え、綺麗なミネラルがボディを引き締めている。
ぶどうはロール(ヴェルメンティーノ)95%、グルナッシュ・ブラン5%。
今夜のテーブルは、主催者のジェロボーヌのカール・ロビンソンCEOとご一緒。
ワインが代わるたびにロビンソンさんが説明をされるので、結構忙しい。
でもテーブルについているときは、三人で話しが盛り上がり、笑いが絶えないディナーとなった。
ホウボウのポワレ、ブイヤベース仕立て。
ホウボウはブイヤベースにすると美味しい魚だ。
シンプルに見える料理だが、このスープにはいったいどれだけの魚介類が使われているのだろうか、濃厚なスープが最高に美味い。
ミラヴァル、ルージュ、2012年。
ミラヴァルの赤を飲むのは初めて。
カシスやブラックカラントなどの黒果実の香り、そしてバラやハーブ、スパイスのヒント。
ぶどうはシラーが主体で、グルナッシュとサンソーが加えられている。
仔羊のロティ、ラタトゥイユ添え。
美しい焼き色。
柔らかな仔羊がミラヴァルの赤にも合って美味い。
ミラヴァルのブランとルージュの飲み較べも楽しい。
デセールは、マンゴーのトロペジェンヌ。
ブリオッシュの中に、マンゴーのソルベが挟み込まれている。
ロビンソンCEOとの話しが面白く、デセールを食べ終わった後もミラヴァルを飲み続ける。
今夜は調子に乗って飲み過ぎてしまった。
最後に、ロビンソンCEOとミラヴァルのバッジをかざして記念撮影。
彼女と過ごす、大手町の『ザ・カフェ・バイ・アマン』での楽しい夜でした。
後日談。
翌日、アマンからお電話をいただき、「誠に申し訳ありませんが、昨夜はお支払いをされずにお帰りになったのですが・・・」とのこと。
大いに盛り上がり、ジェロボームのソムリエ達やアマンのスタッフ達にお礼を述べ、ロビンソンCEOと共に店を出たのだが、支払いを忘れてしまったようだ。
「ご都合のよろしい時にお支払いいただければ・・・」とは、さすがアマン。
お電話の翌日、支払いに行ったところ、「誠にお手を煩わせ申し訳ありません」と丁寧な対応をいただき、却って恐縮。
人生初めての無銭飲食と、アマンの素晴らしい対応という新たな経験でした。