かずみさん、HISAKOさん、しづちゃんと私で過ごす高知の美味しく楽しい夜の続き。
『伊酒屋 りぐる』を出ると、かずみさんが案内してくれたのは、『かもん亭』。
入り口には向日葵の生花。
まるでゴッホの絵のようだ。
ここは常に満席の人気店。
かずみさんが電話を入れてくれたお陰で、カウンターに四人で座ることができた。
上を見上げると、高知の全蔵の名前が入った暖簾。
高知には18の蔵があるが、暖簾に書かれた名前の数は何故かもっと多い。
再び四人で乾杯。
大き目のぐい飲みには、『かもん亭』の名前。
選んだお酒は、今日訪問した高木酒造の豊能梅 純米吟醸 SxA 生 コンセプト・ワーカーズ・セレクション。
Sは酒造好適米、千本錦、Aは高知酵母、AC-95を示している。
コンセプト・ワーカーズ・セレクションは、農業、造り手、デザイナーの協働による、感性を刺激する酒造りのプロジェクト。
全国で19の醸造所(ひとつはビール)が参加しており、高知からの参加は土佐しらぎくと豊能梅。
奥のテーブルが空いたので、移動。
かずみさんお勧めの、ウルメイワシのバッテラ。
脂がのったウルメイワシが旨い。
驚きは、この米。
押し寿司は米粒がぎゅっと押されているが、この米は名人が握ったおにぎりのように、空気をはらんでふっくらと柔らかいのだ。
続いて、土佐ジローの卵かけご飯。
土佐ジローは高知のブランド鶏。
土佐地鶏とロードアイランドレッドの交配種で、名前は両親鳥の名前を組み合わせた造語。
卵は小振りだが、黄身はぷっくりと盛り上がり、味は濃厚。
卵を掛けたご飯に、削り節と塩昆布をのせて食べる。
既にお腹はいっぱいなので、一つのご飯をしづちゃんと半分こ。
お供は、土佐ジローの煮凝り。
四万十大正の椎茸の網焼き。
塩で食べると椎茸の自然な旨味が引き立つ。
添えられたサツマイモ、ゴボウ、サヤインゲンも美味い。
四万十川のアオサ海苔の天麩羅。
かずみさんによると、最近収穫量が激減しており、年間僅か10kgしか採れない貴重品なのだそうだ。
ツガニ汁。
ツガニはモクズガニのこと。