彼女と過ごす、クロアチア、ドゥブロヴニクの旅の続き。
ホテルの窓から見えるグルージュ港。
港の向こう側は半島で、その向こう側がアドリア海。
一休みした後は、城塞都市の旧市街に行くことにする。
ホテルの前の停留所からバスに乗り、旧市街の入り口、ピレ門に向かう。
まずはピレ門前のインフォメーションでドゥブロヴニク・カードを受け取る。
カードは前日にインターネットで購入しておいた。
ネットで購入すると10%ディスカウントになるのだ。
ドゥブロヴニク・カードには一日券(250Kn)、三日券(300Kn)、一週間券(350Kn)の三種類があり、私達は三日券を購入。
1Kn(クーナ)は約18円。
左は観光案内の小冊子、右は地図で、無料で入館したりディスカウントを受けることができる施設が示されている。
割引でも270Kn(約4,860円)は結構高い気がするが、旧市街内の主要施設への入場料が無料となり、幾つかのお店でのディスカウントを受けることが出来、バスにも6回(三日券の場合)無料で乗ることが出来るのでお得なのだ。
左上はドゥブロヴニク・カードの表紙。
下はカードを開いた内側。
訪問した施設にチェックが入っている。
右上はバスカード。
結局、城壁巡り(150Kn)、総督府(100Kn)、フランシスコ会修道院(40Kn)、海洋博物館(60Kn)、バス利用三回(36Kn)が無料となり、レストランでのディスカウント(73Kn)と合わせて393Knのメリットがあった。
そしてこの金額以上に助かったのは、入場料とバス代が不要となったおかげで、クーナに換金する必要が無かったことだ。
クーナは必要なかったが、コインだけはユーロと交換してもらって手に入れた。
通過の単位が入っている裏面には、動物の”てん”が描かれている。
表面は、5クーナには”熊”が、2クーナには”マグロ”が描かれている。そう言えばクロアチアのマグロは有名で、日本にも大量に輸入されている。
旧市街は高い城壁で囲われている。
城壁内に入る入り口は、西側のピレ門、北側のブジャ門、東側のプロチェ門、そして東側の港に設けられたポンテ門の四か所のみ。
ピレ門に通じる道には観光客が溢れている。
ピレ門を入ると、オノフリオの大噴水の前に出る。
本格的な観光は翌日にするので、この日は旧市街の中をざっと歩いて街の雰囲気を彼女に感じてもらうことにする。
高台にある民俗博物館の前からは、旧市街の背後に聳えるスルジ山が良く見えるので、この階段を上って向かう。
民族学博物館からは街の北半分と、背景のスルジ山を臨むことができる。
逆にスルジ山からドゥブロヴニク旧市街を見ると、こんな絵になる。
城壁内の狭い場所にぎっしり家が立ち並んでいる。
今もここには多くの人が暮らしているので、表通りを外れると、生活の息遣いを感じることが出来る。
ディナーの時間が近付いたので、旧市街を出てグジェール港にある予約しているレストランに向かうことにする。
途中、彼女が買い物をしたいというので、スーパーマーケットに立ち寄る。
ここでは買い物かごに車輪が付いている。
このかごを引いて歩いて買い物をするのが何となく楽しい。
港の道を歩いてレストランに向かう。
ここは漁港でもあり、観光港でもある。
クルーザー、漁船、そしてこんな観光船も並んでいる。
今夜のディナーの場所は、『ビストロ・グロリイェット』。
旧市街の中のレストランは観光客相手だが、ここは地元住民や別荘の住人に人気のお店。
石と煉瓦で作られた建物には長い歴史を感じる。
窓の外には船と海。
沈みゆく太陽の光が窓から差し込み、眩しい。
まだ客は少ないが、今夜も満席の予約が入っているそうだ。
テーブルセッティングはとてもシンプル。
でもナプキンがちゃんとあるのが嬉しい。
メニュー・ブックもしっかりしている。
”Iz mora / From the sea”といった具合に、クロアチア語だけでなく英語が並記されているのが嬉しい。
最初はスパークリング・ワインをボトルで。
ドン・マテオ、ビエロ、ブリュット、ミレジム、2012年。
ビエロ(bijelo)とは白という意味。
外はとても暑かったので、冷えたスパークリングがとても美味い。
ぶどう等、詳しいことは不明だが、瓶内二次発酵で造られた高品質のスパークリングだ。
身体の水分が減少しているので、ミネラルウォーターで補給。
ヤナ・ナチュラルミネラルウォーターは、クロアチアの美しい村、Saint Janaにある深さ800mの源泉から汲み出されている。
パンもたっぷり届く。
そうだ、こちらの人はパンを大量に食べることを思い出した。
ドゥブロヴニクの港のレストラン、『グロリイェット』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。