今夜も楽しくもうひとつの何時ものフレンチで、レストランひらまつ レゼルヴ、西麻布 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

四月末のこと、彼女と六本木ヒルズで待ち合わせると車で西麻布に向かう。

 

IMG_20190425_225312.jpg

向かった先は、”もうひとつの何時ものフレンチ”、『レストランひらまつ レゼルヴ』。

何時ものとおり母子像と天使の像に迎えられ、二階のレセプションへ繋がる白大理石の階段を上る。

 

IMG_20190425_222810.jpg

レセプションで坂元支配人に迎えられると、レトロなエレベーターで三階のメイン・ダイニングに案内される。

 

IMG_20190425_222841.jpg

テーブルは、何時もとは反対側、ベルナール・ビュフェの絵の真下。

 

IMG_20190425_222914.jpg

今夜のディナーのテーマは、ジュラ地方。

 

IMG_20190425_222947.jpg

そこで乾杯のスパークリングも、クレマン・デュ・ジュラ。

マルセル・カブリエ、クレマン・デュ・ジュラ、ブリュット。

マルセル・カブリエは、ジュラ最大のワイン生産者、ラ・メゾン・デュ・ヴィニュロンが造るクレマンのブランド。

 

IMG_20190425_223109.jpg

グレープフルーツ、レモン、青リンゴのフレッシュな香り。

しっかりとした果実味を持ち、後味の切れが良い辛口。

シャンパン製法で造られ、ぶどうはシャルドネ100%。

 

IMG_20190425_223202.jpg

前菜は、北海道産グリーンアスパラガスのリュバン、サングレのムースとウフブイイ。

 

IMG_20190425_223234.jpg

リュバンとはリボンのこと。

薄くスライスしたアスパラガスをリボンに見立てている。

アスパラガスの下には、サングレのムース。

サングレは、モンドールと同じ製法のジュラのチーズ。

ウフブイイは、スクランブルドエッグのようなもの。

 

IMG_20190425_223314.jpg

白ワインは、ブルゴーニュ、コート・シャロネーズのクローディ・ジョバールが造る、リュリー、モンターニュ・ラ・フォリ、2011年。

クローディ・ジョバールはブルゴーニュで注目の女流醸造家。
私のブログの常連ワインである。

 

IMG_20190425_223346.jpg

昨年までは2009年VTだったが、今年からは2011年VTに切り替わっている。

7年余りの熟成を経て、色合いは黄金色。

豊かな果実香に熟成からくるエステル香が混じる。

パッションフルーツ、カリン、洋梨のニュアンスを持ち、果実の凝縮感とミネラルが素晴らしい。

クローディ・ジョバールのシャルドネは本当に美味い。

 

IMG_20190425_223413.jpg

今夜のパンはバゲット。

焼きがしっかりとしていて、皮はパリパリ、中はしっとり。

 

IMG_20190425_223440.jpg

魚料理は、桜鱒のミキュイ、春野菜のタブレ、ヴェルモットのムースリーヌ。

春になると、桜鱒がよく登場する。

ヴェルモットの香りが心地良い。

タブレとは、クスクスを使ったサラダのこと。
クスクス、キヌア、春菊、スナップエンドウ、サヤインゲンが使われている。

 

IMG_20190425_223521.jpg

クローディのシャルドネが美味しいので、どんどんグラスを重ねてしまう。

西麻布の”もうひとつの何時ものフレンチ”、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。