拡大トライアングル会の楽しい夜の続き。
今夜のメンバーは、ちぃさん、茶目子さん、ノンベエさんと私。
『トンテキ元気』を出ると、国際通りを渡り、新仲見世通りに入る。
商店街のアーケードには、「浅草はいつもモダン」の表記。
古き良き伝統と新しい文化が混在する不思議な街だ。
ノンベエさんが案内してくれたお店は、『手打そば 十和田』。
店の中には天麩羅の揚げ場。
その回りを囲むカウンター席で飲むのも楽しそうだ。
カウンターには客が並ぶので、その上の羽子板を撮影。
店主か常連客の誰かがラグビーファンなのだろうか、五郎丸歩選手の羽子板も。
天麩羅を幾つか注文した後は、冷や酒を飲むことに。
ちぃさんと私は浦霞。
茶目子さんとノンベエさんは〆張鶴。
受け皿にこぼすこの注ぎ方が嬉しい。
テーブルにこぼさないように受け皿ごと移動させ、乾杯。
箸袋の句が面白い。
店名の十和田の文字を頭に使い、「十んとこと 和しがそば打ちゃ 田れも好く」。
揚げたての天麩羅が届く。
蕎麦屋の天麩羅と海苔は美味いので酒のアテに最高なのだ。
鱚、メゴチ、蕗の薹、タラの芽、茄子、椎茸。
春の味覚満載で美味い。
私の二杯目は日高見。
ノンベエさんも二杯目を飲まれたが、どの銘柄だったか失念。
二杯目も受け皿にたっぷりこぼしてくれる。
まず一口啜り、受け皿の酒をグラスに移し、更に一口啜る。
蕎麦屋で飲む日本酒は美味い。
ちぃさんが「お蕎麦屋さんで飲む日本酒は初めて」と仰るので、「谷中の大島屋で一緒に飲んだでしょ」と訂正。
〆は盛り蕎麦。
腰のある貴人仕立ての蕎麦が美味い。
量もたっぷりあるのが嬉しい。
『十和田』を出ると、浅草駅に向かって街歩き。
ここはたぬき通り。
辻々にはたぬきの像。
お腹を撫でるとご利益があるのだそうだ。
このたぬきは、愛情たぬき。
こちらは、小町たぬき。
一層美しくなりたい人がお腹を撫でるとご利益があるそうな。
たぬき通りには、11体のたぬきの像が置かれている。
一番ご利益を欲しいのは、大黒たぬきかな、それとも愛情たぬきかな。
突き当りは仲見世通り。
屋根越しに、スカイツリーが見えている。
夜も遅い時間となり、日中はあんなに混雑していた仲見世通りも閑散としている。
家路を急ぐ人たちに混じり、一路浅草駅へ向かう。
ちぃさん、茶目子さん、ノンベエさんと過ごす、浅草での拡大トライアングル会の夜は楽しく更けていきました。
ノンベエさんから粋なお土産をいただいた。
ふじ屋の染絵てぬぐい。
この藤の絵は、十個の”い”と真ん中を貫く”し”で構成され、”い・とお(十)・し”=”いとし藤”という図柄。
手拭いの図柄は、”鎌”と”輪”と”ぬ”、つまり”かまわぬ”という図柄。
江戸の洒落を感じる面白い手拭いだ。
ふじ屋は1946年創業で、現当主は三代目。
描いた図案を注染染めという手法で染め上げている。
手拭いは吸水性、速乾性に優れているので、夏場に活躍しそうだ。
ノンベエさん、素敵なお土産をありがとうございました。