彼女と六本木ヒルズで待ち合わせ。
車で向かったのは、西麻布の”もうひとつの何時ものフレンチ”、『レストランひらまつ レゼルヴ』。
陽が長くなり、ディナーに向かう時間でもまだ明るさが残っている。
お店の前の植物も勢いを増しているようだ。
エントランスをくぐり、二階のレセプションに続く白大理石の階段を上る。
坂元支配人に迎えられ、今夜のテーブルに案内していただく。
今夜も、大好きなシャルル・シャプランの絵、「A song silenced」が迎えてくれる。
ここには色々なところに美しい陶磁器が置かれている。
ロイヤルコペンハーゲンの陶磁器で、平松シェフのコレクションなのだ。
まだ早い時間なので店内に他の客は居ないが、一時間後には満席となってしまった。
奥に見える絵は、ベルナール・ビュフェ、その隣は白く光って見えないが、マリー・ローランサン。
更に右の絵は、再びベルナール・ビュフェ。
何時ものテーブルに案内され、着席する。
最初のワインは、何時ものスパークリング、ヴーヴ・アンバルが造る、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、プール・ヒラマツ、2016年。
最高品質のクレマン・ド・ブルゴーニュは、何時もの変わらぬ美味しさ。
2015年に較べ、2016年は黒ぶどうの比率が高いようで、より重厚な造りとなっている。
フランス製のバゲットも変わらぬ美味しさ。
フランスから生地を冷凍で輸入し、ここで焼いている。
ホワイトアスパラガス。
白は、ビネグレットのソース。
緑は、バジルのソース。
白ワインは、アルザスのトリンバックが造る、リースリング、キュヴェ・パルティキュリエール、プール・ヒラマツ、2015年。
トリンバックは1626年創業で現当主は13代目、フランスの全ての三ツ星レストランにオンリストされている銘醸。
そのトリンバックが『ひらまつ』のために造る、特別なキュヴェである。
グレープフルーツやレモンの爽やかな香り。
豊かな果実味と、活き活きとした酸とミネラルのバランスが素晴らしく、余韻も長い。
何度飲んでも美味しいリースリングだ。
真鯛のポワレ、ベーコンと白ワインのソース、春キャベツのベーコン巻き添え。
そら豆が春の季節感を演出している。
春キャベツの上には、たっぷりの黒トリュフ。
今夜のバゲットは一層美味しく感じる。
二個目も熱々で届き、バターをたっぷり付けて食べると美味い。
西麻布の”もうひとつの何時ものフレンチ”、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。