西麻布の”もうひとつの何時ものフレンチ”、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
赤ワインは二人が好きな造り手、クローディ・ジョバールのリュリー、ラ・ショーム、2015年。
何度も登場しているワインなので詳細は省略するが、クローディ・ジョバールはブルゴーニュで注目の女流醸造家。
お気に入りの造り手で、クローディのワインは私のセラーにも数本入っている。
赤ワインと白ワインを飲み較べるのも楽しい。
飲んでいる白ワインは、アルザスの名門、トリンバックが造るリースリング、キュヴェ・パルティキュリエール、プール・ヒラマツ、2015年。
ダウンライトにかざし、テーブルクロスに浮かぶ光の模様を見るのが好きだ。
ワインの色や透明度やエッジも良くわかる。
赤でもピノ・ノワールは綺麗に像を結ぶのだが、ラ・ショームは濃いのかあまり光を透過しない。
鴨胸肉のロースト、ジュのソース、季節野菜添え。
鴨の焼き色が美しい。
この白い野菜は何かと思ったら、根セロリだった。
パティシエ特別デセール。
70%カカオのショコラで造られたデセールは、食べるのがもったいないくらいの美しさ。
飴で造られた黄金のバーには金箔があしらわれている。
アイスクリームもショコラ。
パティシエのお名前は失念してしまったが、次回は是非ご挨拶をしたいと思う。
「今夜のお料理も美味しかったけど、何と言ってもデセールが素晴らしかったわね」と彼女。
「そう、美しくて美味しいデセールで一挙にテンションが上がってしまったね。このデセールは、まるで君みたいだよ」と私。
彼女の失笑をかってしまったが、本当にそう思っているのだから仕方がない。
今夜は何故か、ラ・ペルーシュの角砂糖はダークばかり。
インド洋のフランス領レユニヨン島でサトウキビ100%で造られるプレミアム・シュガーだ。
坂元支配人と田中ソムリエールに見送られ、店をあとにする
今夜も歩きたいと彼女が言うので、六本木ヒルズまで肩を並べて散策。
66プラザの蜘蛛の脚の間には、東京タワー。
何時ものとおり、ヒルズの成城石井で彼女用のサラダを購入。
のはずが、今夜は何故か彼女が好きなサラダがほとんど無くなっている。
そこで更に歩き続けることになってしまった。
六本木通りをどんどん進み、六本木二丁目を過ぎる。
彼女が「行きたくなっちゃった」と言うので、ANAインターコンチネンタルでお借りすることに。
ここもメンバーで、何度も宿泊しているのでどこに化粧室があるか熟知している。
さらに六本木通りから内堀通りに入ってしまった。
「ヒールの靴でこんなに歩いて大丈夫なの。足が痛くなったら背負ってあげるから言ってね」と私。
とうとう日比谷交差点。
ペニンシュラ東京の上には、真ん丸のお月様。
東京ミッドタウン日比谷にまで来てしまった。
そして、日比谷で彼女用のサラダを購入。
彼女と過ごす、西麻布~六本木~日比谷の夜は健康的に更けていきました。