メトロポリタン東京での、彼女と過ごすまったりワインの夕べの続き。
アンリ・ジローのエスプリ・ナチュールを飲んだ後は、赤ワイン。
何時もはブルゴーニュのピノ・ノワールなのだが、この日は彼女はサンジョヴェーゼを飲みたいとのこと。
そこでセラーから取り出して持ってきたのは、ファットリア・デイ・バルビのブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、2012年。
「私の希望通りにブルネッロにしてくれたのね。しかもバルビなんて嬉しい」と彼女。
ファットリア・デイ・バルビはモンタルチーノで最も歴史ある造り手。
このブルネッロ・ディ・モンタルチーノのファースト・ヴィンテージが1892年というから驚きだ。
このボトルはまだまだ若い2012年だが、もう充分に美味しいはずだ。
強い果実の凝縮感。
強いタンニンは時間と共に円やかとなり、熟成感、果実味と素晴らしいバランスを構成する。
やはりバルビのブルネッロは美味い。
赤ワインには、ウォッシュド・チーズ。
定番の、ブー・ドゥ・シュー。
ウォッシュタイプであるが、塩水で外皮を洗っているので香りは強すぎない。
温度が上がってくると中身がとろけ出してくる。
もちもちのプチアンリシールに乗せて食べると美味い。
何時もは柿安ダイニングのローストビーフを買っているが、今回初めてアジアンサラダの牛もも肉のローストを購入。
アジアンサラダの牛肉も柔らかくジューシーで美味い。
「このお肉も好いわね」と彼女も気に入った様子。
結構お腹がいっぱいになったが、彼女は肉食女子。
ルームサービスで温めてもらったハンバーグも食べることに。
フロ・プレステージュで購入した、ストロガノフ風ハンバーグ。
同じくフロ・プレステージュのデミグラス・ハンバーグ。
どちらも半分ずつに分けて味わう。
ハンバーグのお供は、シーフード・キッシュ。
これもフロ・プレステージュで買ったもの。
食事を終えるころには夜も更け、ホテル前の通りにも人や車の姿がまばらとなっている。
食後のデザートタイム。
ヴィタメールのケーキだ。
彼女のケーキは、ルビー・ドゥ・ベリー。
「ルビーチョコレートとフランボワーズのムースで、コクのあるチョコレートムースと酸味のあるコンフィチュールを包みました」とのこと。
私のケーキはヴィタメールの代表作、ショコラ・サンバ。
「ミルクチョコレートムースとほろ苦さを効かせたビターチョコレートムースが二層になったケーキ」とのこと。
コーヒーはルームサービスでポットを届けてもらう。
たっぷり四杯分以上入っている。
もうお腹はいっぱい。
シャワーを浴び、のんびり映画を観ることにしよう。
一夜明けた早朝。
私は何時もの習慣で、早朝に目が覚めてしまう。
彼女を起こさないように、夜が明けたばかりの空を眺める。
もうすっかり陽が上がってしまった。
そろそろ彼女を起こして朝食をとることにしよう。
部屋のテーブルには、昨夜飲んだワイン達。
アンリ・ジローのエスプリ・ナチュール。
ファットリア・デイ・バルビのブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、2012年。
今回も楽しい何時ものホテルでまったりワインでした。