広尾の有栖川宮記念公園で友人達との楽しいお花見の続き。
メンバーは、あたしさん、ひろっちさん、りりかさん、タナーバさん、そして私。
シャンパーニュを三本抜栓した後は、白ワイン。
最初に抜栓したのは、ボノー・デュ・マルトレイのコルトン・シャルルマーニュ、グラン・クリュ、2003年。
これはまた凄い造り手のバック・ヴィンテージ。
こんなに綺麗に熟成しているシャルドネを飲むのは久し振り。
飲んでいるのは真ん中のボトル。
「2003年は暑い年だったから、熟成の進み方も早いようだ」というタナーバさんの説明や、ひろっちさんのテイスティングノートを聞くのも楽しい。
続いて抜栓したのは、偉大な造り手の若いシャルドネ。
ドメーヌ・ルフレーヴ、ブルゴーニュ・ブラン、2015年。
注いだ途端、グラスから豊かな果実香が立ち昇る。
素晴らしい果実味とミネラル、ブラインドで飲めば上質のピュリニー・モンラッシェだと思ってしまう。
このマークを見ると、どんな遠目にもルフレーヴだとわかる美しいエチケット
それにしても、ACブルゴーニュでこの価格には驚かされる。
あたしさんがラクレットチーズを焼いてくれた。
この持ち運びコンロ、とても便利だ。
トロトロのラクレットをバゲットに乗せて食べると、たまらなく美味い。
ワインにも良く合い、ワインが益々進んでしまう。
ここで赤を抜栓。
コンフェロン・コトティド、ヴォーヌ・ロマネ、プルミエ・クリュ、レ・スショ、1993年。
26年近い熟成を経てレンガ色が強くなっている。
さすがリーデルのグラス、ワインの色がよくわかる。
ベリー系の香り、複雑なストラクチャーは健在。
驚くべき長命なピノ・ノワールだ。
左から二本目がヴォーヌ・ロマネ。
このワインは私が抜栓したが、コルクが経年劣化で砕けてしまい、抜栓までに時間を要した。
それでも中に落とさずに抜ききることができ、コルクの香りも問題なかったのでほっとした。
赤はもう一本、ルイ・ジャドのジュヴレ・シャンベルタン、2010年(写真の左から三本目)を飲んでいるが、グラスの写真を撮り忘れ。
風が吹くと花びらがはらはらと舞い落ちる。
ビニールシート上に置いたバッグにも、気が付くと桜の花びら。
りりかさんが温かいスープを作ってきてくれていた。
これは美味しい。
冷えた身体が暖まる、素晴らしい気配りだ。
これがタナーバさんの7本のワイン。
お花見ワインとは思えない、贅沢なラインナップ。
「こんなワインを見ると、この人たちは何者だろうと思われるね」と私。
「皆さんが見ても、凄いと思うのはドンペリくらいじゃないですか」とタナーバさん。
そう言われればそのとおりだと思う。
コアなワインラヴァーでないと価値がわからない、レアなワイン達だ。
そしてお昼に5人で7本とは、皆さんかなりの酒豪。
二次会は、りりかさんのお宅に伺うことになった。
りりかさんは準備のため先に引き揚げ、後片付けはタナーバさんとあたしさんにお任せし、ひろっちさんと私はりりかさん宅に持ち込む料理の残りを持って有栖川宮記念公園を出る。
タナーバさんのワイン7本を飲んでしまったので、お向かいのナショナル麻布で、ひろっちさんと私とでワインを二本調達。
選んだワインは、好きなニュージーランドの造り手、インヴィーヴォのシャルドネとピノ・ノワール。
車でりりかさん宅に向かう。
男子禁制のお部屋に入れていただくのは、何となく気恥ずかしい。
部屋からの眺めが素晴らしく、ここが高台であることが良くわかる。
会いたかったケンタ君にご挨拶。
私のスマホのフォトライブラリーには、りりかさんから送っていただいたケンタ君の写真が入っているが、生ケンタ君に会うのは初めて。
すりすりしてもらい、癒される。
かなりの高齢だが、とても元気なのが嬉しい。
りりかさんのセラーのワインで乾杯。
カンポス・デ・エストレリャス、カヴァ。
あたしさんとタナーバさんを待たずに、りりかさん、ひろっちさんと三人で乾杯。
セパージュはチャレッロ50%、マカベオ25%、パレリャーダ25%でぶどう栽培はリュット・レゾネ。
ケンタ君と遊んでいる間に、りりかさんが手早くワインのお供を準備してくれた。
あたしさんとタナーバさんが到着し、もう一本スパークリングを抜栓。
ディアマン・ロイヤル、ブラン・ド・ブラン。
ぶどうはユニ・ブラン100%。
イクラ大盛りのパスタ。
とても美味しい。
お手元が『銀座久兵衛』とは、さすがりりかさん。
こんな酒の肴も。
このあと、持参したインヴィーヴォのピノ・ノワールも抜栓したような気がするが、既に記憶は曖昧。
タナーバさん、素敵で豪華過ぎるお花見の会にお誘いいただき、ありがとうございました。
頭と舌の記憶に残る、素晴らしいワインの数々でした。
ひろっちさん、ご一緒させていただきありがとうございました。
テイスティングノートは勉強になり、お話しも楽しかったです。
皆様、またお会いできますことを楽しみにしています。