銀座の何時ものフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ』で友人達と過ごす楽しい夜の続き。
今夜のメンバーは、ちぃさん、りりかさん、ピエールロゼさん、そして私。
皆さんお話しが楽しいので、前菜が出される前から盛り上がり、ロゼのクレマンをどんどん飲んでしまう。
二杯目か三杯目で、再び乾杯。
飲んでいるのは、ヴーヴ・アンバルが造るクレマン・ド・ブルゴーニュ、ミレジム・ブリュット、ロゼ、プール・ヒラマツ、2016年。
ヴーヴ・アンバルは1898年創業のクレマン専業メゾンで、ブルゴーニュを代表するクレマンの造り手。
美味しいので、四杯も飲んでしまった。
アペロも含めると食事前に六杯もワインを飲んでいるので、今夜は酔ってしまいそうだ。
色とりどりの春野菜、”ジャルニディエール風”、生ハムと爽やかなオレンジの香り。
ジャルニディエールとは花器のこと。
この一皿には珍しい野菜もいっぱい入っている。
カステル・フランコ、プチヴェール、スティック・セニョール、カーリーテール、スナップエンドウ、ラディッシュ、ミニトマト。
カステル・フランコはイタリアの高級野菜で、ラディッキオ(チコリ)の一種。
プチヴェールは、芽キャベツとケールの交配種。
スティック・セニョールは茎ブロッコリー。
ソースはアスパラのピュレ、そして野菜の陰にはアスパラのフラン。
バゲットはフランスで作った生地を冷凍で輸入し、お店で焼いたもの。
美味いので、バゲットだけでワインが進んでしまう。
今夜の白ワインも大好きな造り手のもの。
クローディ・ジョバールが造る、リュリー、モンターニュ・ラ・フォリ、2011年。
今年の初めまでは2009年VTだったが、今回からは2011年に代わった。
白ワインでも乾杯。
私達の飲むペースが速いので、白ワインもたっぷりと注いでくれる。
私達のテーブルを担当してくれるフランス人のイゴールさんは気前が良い。
そして男前でもある。
平目のポッシェ、ほうれん草風味のヌイユ添え、ノワイリー風味のサバイヨンソース。
グラタン仕立てにされ、熱々で供される。
真ん中にはポッシェされた平目。
そしてサバイヨンソースの下には、たっぷりのほうれん草のヌイユ(パスタ)。
美味しいが、お腹がいっぱいになってしまう。
赤ワインはちょっと珍しい物。
南ローヌのファミーユ・ペランが造る、ジゴンダス、ラ・ジル、2010年。
またまた四人で、今夜四回目の乾杯。
既に結構酔いが回っていて、話しが楽しかったことは覚えているが、何の話で盛り上がったかは記憶がない。
このグラスは、アペロの二杯を加えると、既に10杯を越えている。
このジゴンダスのセパージュは、グルナッシュ80%、シラー20%。
福島県産阿武隈三元豚ロース肉の低温ロースト、チーズ風味の新じゃが芋とシューファルシー添え。
三元豚の下には玉葱のピューレのソース、上にはジュのソース。
シューファルシー(三元豚ミンチのキャベツ包み)には、ローズマリーのミルクの泡のソース。
そしてポム・フリットにはチーズのソース。
この皿を見て、「星野さんの料理はソースの使い方が絶妙で、この一皿に四種のソースが使われている」と皆さんに説明したような気がする。
リュリーも美味しいので再び注いでもらい、ジゴンダスと代わる代わる飲むのも美味しい。
銀座の何時ものフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ』で友人達と過ごす楽しい夜は続きます。