三月の事、彼女と丸の内のお店で待ち合わせ。
久し振りにフレッシュ・オイスターを食べようということになり、どの店にするか、幾つかの案を提示。
でも彼女が選んだのは、いつものオイスターバー、『ジャック・ポット丸の内』。
開店時間の2分前に到着すると、”やってません”の木の札。
2分後に大泉店長が現れ、木の札を裏返して”やってます”にすると、「お待たせしました」と店内に案内してくれる。
厨房の手前の壁には今日入荷の牡蠣と、その特徴の説明がかかれている。
大泉店長に相談しながら今夜の牡蠣を選んでいると、彼女が颯爽と現れる。
今夜のテーブルは、一番奥の半個室。
「広いテーブルをお使いください」とのこと。
早速スパークリング・ワインで乾杯。
私のは、アットゥアーレ、スプマンテ、パドゼ。
トレッビアーノから造られたキレの良いスプマンテ。
彼女のはモンテヴェッロ、スプマンテ、ロゼ。
黒ぶどうのラボーゾで造られたコクのあるスプマンテ。
お通しは蒸し牡蠣。
これがなかなか美味いのだ。
メニューにも今夜の牡蠣の説明カードが挟まれている。
彼女も私も濃厚な味わいの牡蠣が好きなので、一番濃厚な二種類を選択。
それと、ハッピーアワーの牡蠣を注文。
注文した牡蠣が届いた。
かき氷を詰めたボウルからこぼれ落ちそうなほど盛り盛りになっている。
一度に数を注文し過ぎたようだ。
店長のお勧めは、熊本県上天草の”プルミエパール”。
今夜一番の濃厚な牡蠣なのだそうだ。
岩牡蠣も選んだ。
今夜の岩牡蠣二種のうち、濃厚なのは長崎県五島列島の”彩夏(あやか)”。
そして兵庫県赤穂の”坂越(さこし)”。
ハッピーアワーで安くなっていたのでいっぱい注文してしまった。
薬味は何時もの五種類。
ポン酢、チリソース、ワインヴィネガー。
レモスコは、広島発のレモンのタバスコ。
酸っぱくて辛い。
ボウモアは大好きなアイラ・モルト。
アイラ島で造られる、強いヨード香を持つモルト・ウイスキー。
プルミエパールは驚くほど大粒。
真珠養殖用の牡蠣で、生産者も有名な真珠生産者なのだそうだ。
肉厚で濃厚で、一口で食べきれないほど大きい。
「美味しい。今まで食べた生牡蠣の中でも最高だわ」と彼女。
写真を撮る前にチリソ-スを少し垂らしてしまった。
岩牡蠣といえば夏が旬だが、3月でもう充分に熟成している。
口いっぱいに広がる美味しさ。
臭みも癖も無く、いくつでも食べてしまえる牡蠣だ。
坂越湾は水質が良いのだそうだ。
生牡蠣を食べると、スプマンテも進む。
二人ともお代わりのグラスを注文。
牡蠣と一緒に、グリーンサラダも食べることにする。
久し振りのオイスターバー、『ジャックポット丸の内』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。