三月中旬のこと、銀座のフレンチ、『レ・コパン・ドゥ・ドミニク・ブシェ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
野菜のテリーヌ。
上に乗っているのはフェタチーズのクリーム。
二種のソースは、バジルのソースとビーツのソース。
春を感じる、見た目にも素晴らしいテリーヌだ。
シャンパーニュを1本半ほど飲んだので、白に切り替える。
ル・クロ・デ・サントネールがラングドック・ルーションで造る、シュルポン、ヴィオニエ、ヴァン・ド・ペイ・ドック、2017年。
SUR LE PONTと聞くと、Sur le pont d'Avignon=アヴィニョン橋の上で、を思い出す。
ヴァン・ド・ペイだが、飲んでみるとなかなか美味い。
しっかりとした果実味、綺麗な酸を持つ。
ぶどうはヴィオニエ100%で、栽培はオーガニック。
野菜のテリーヌとの相性も良い。
バタールが美味しいので、お代わりを出してもらう。
こんなに食べているとパンでお腹がいっぱいになってしまいそうだ。
真鱈のポワレ、ブランダード、黒オリーブのソース、トマトのピューレ。
和の雰囲気を持つ盛り付け。
真鱈は薄塩で、全体にバランスが良い。
和のイメージだと思っていたので聞いて驚いたが、ここのフランス人シェフの新作料理とのこと。
赤も、ル・クロ・デ・サントネールが造る、コート・デュ・ローヌ、リーヴ・ドロワット、2016年。
白はヴァン・ド・ペイだったが、赤はAOCコート・デュ・ローヌ。
しっかりとした黒果実のニュアンス。
この造り手のワイン、かなり美味い。
アッシュ・パルマンティエ、ポルトのソース。
美味しいが、前回の訪問時と同じメニューになってしまった。
皆川支配人にその旨を告げると、「前回は別の料理だったと勘違いをし、わざわざメインをこれに選んでしまいました」とのこと。
デセールは、苺のムースとチーズ・シャーベット。
ミニャルディーズは、ココナッツのギモーヴとフランボワーズのフィナンシェ。
これも写真を撮る前に彼女がフィナンシェを一つ食べてしまった。
「今夜も美味しいシャンパーニュをいっぱい飲めて幸せ。ありがとう」と彼女。
「シャンパーニュだけでなく料理も美味しいので嬉しいフレンチだね。また来ようね」と私。
皆川支配人に今夜の礼を述べ、店をあとにする。
今夜は銀座方向ではなく、日比谷側に散策。
お隣は泰明小学校。
その前は『オー・バカナル』。
使い勝手の良いカフェ・レストランだ。
そして昨年アメリカから進出した『クロニックタコス』。
小腹が空いた時や、テキーラを軽く飲みたい時に重宝している。
彼女と過ごす銀座の夜は楽しく更けていきました。