「令和」最初の記事は、やはりフレンチ。
二月末のこと、彼女と六本木ヒルズで待ち合わせ。
車に乗ると、西麻布に向かう。
今夜のディナーのお店は、もうひとつの何時ものレストラン、『レストランひらまつ レゼルヴ』。
ここは白亜の一軒家レストラン。
店の前で車を降りたが、今夜の入り口は正面ではなく、横道に面したこちら側。
ということは、今夜は満席で二階のレセプション階もダイニングルームとして利用しているということだ。
坂元支配人に迎えられ、一階のエントランスを入り、コートを預けて三階のメインダイニングに進む。
一階にも多くの絵画が飾られている。
顔見知りのセルヴーズに案内され、三階のメイン・ダイニングに進む。
三階には、このレトロなエレベーターで昇る。
メイン・ダイニングルームの中央には、いつものセッティング。
そして何時ものテーブルに案内される。
今夜はどんな料理とワインに出会えるか楽しみだ。
テーブルにはパリの小物が置かれている。
今夜は、エッフェル塔とバゲットと赤ワインのボトル。
今夜のアペリティフは、シードル。
今夜のテーマは、ノルマンディなのだ。
ラシャス、シードル・ドライ。
砂糖や香料などは一切添加されていない、リンゴ100%のお酒で、アルコール度数は4.5%。
子持ちヤリイカとトリュフ風味のプチ野菜。
ダイス状にカットされた色とりどりの野菜が美しく、トリュフの香りが食欲をそそる。
白ワインは二人が好きな、レ・ペニタン、コート・ド・ラ・シャリテ、2009年。
サンセールの名門、アルフォンス・メロがコトー・シャリトワで造るシャルドネ。
熟成が進み、果実香にエステル香が混じる。
2009年は残り少なく、もうワイン・リストにも掲載されていない。
でもこの2009年が好きで、セラーの残りを全て飲んでしまいたいくらいだ。
焼き立てのバゲットが届く。
美味しいのであっと言う間に食べてしまい、お代わりをもらう。
大アナゴのヴァプール、黒トリュフのリゾット。
このアナゴ、とても大きい。
この大アナゴは島根県産。
聞き忘れたが、大アナゴとはクロアナゴのことだろうか。
クロアナゴは体長1.4m、体重10kgにもなる大型のアナゴで、東京湾にも生息している。
黒トリュフの香りが素晴らしい。
フレンチでも、ポテトではなくリゾットが付け合わせで出されると、ちょっと嬉しくなる。
西麻布のもうひとつの何時ものフレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。