彼女と恵比寿で待ち合わせ。
今夜は二人が大好きな邸宅イタリアンでディナー会。
車に乗り、代官山に向かう。
旧山手通りに入り向かった先は、『リストランテASO』。
樹齢300年の欅の林に囲まれた、邸宅イタリアンである。
旧山手通りに面した建物は『カフェ・ミケランジェロ』。
この中を通り抜けると、奥に『リストランテASO』がある。
今夜は大きなパーティーなので、広いホールが会場。
高橋支配人に案内された私達のテーブルは、何時もと同じ、入り口から一番奥の中央、マントルピースの前。
「今夜もメインテーブルね」と彼女は嬉しそう。
既にホールには多くの客。
ホールの写真を撮れないので、天井のシャンデリアをパチリ。
テーブルには何時もの絵皿。
この絵皿を見ると、ここに来たことの実感が湧く。
最初はシャンパーニュ。
ドゥラモット、ブリュット、プール・ヒラマツ。
サロンの姉妹メゾンのドゥラモットが『ひらまつ』のために造るスペシャル・キュヴェ。
シャンパーニュのお供はグジェール。
練り込まれたチーズの香りが食欲をそそる。
熱々のパンも届く。
パンとホイップバターとの相性が好く美味しいので、シャンパーニュのお供にどんどん食べてしまう。
前菜が出される前にパンを半分食べ、シャンパーニュを三杯飲んでしまった。
今夜の白ワインは、アルザスのドメーヌ・ヴァインバックが造る、リースリング、キュヴェ・サント・カトリーヌ、2011年。
ヴァインバックは1612年設立の歴史あるドメーヌ。
サント・カトリーヌはとても貴重なキュヴェで、私も飲むのは二度目。
素晴らしい果実味と熟成感。
やはりヴァインバックのサント・カトリーヌは美味い。
天然酵母を用い、アルザスの伝統的な古い(50~60年使用)大樽(1,500ℓ~6,000ℓ)で時間を掛けて熟成。
ぶどう栽培はビオディナミ。
前菜は、フォアグラのソテー、蕪とポルチーニと和牛のラグー、トリュフの香り。
蕪の蓋と黒トリュフとフォアグラを取り除くと、ポルチーニのペーストと和牛のラグーを詰めた蕪。
フォアグラは蕪や大根と一緒に食べると本当に美味い。
二種類目の白は、サンセールのアルフォンス・メロが造る、サンセール・ブラン、ジェネラシオンⅩⅠⅩ、2009年。
アルフォンス・メロはサンセールで19代続く名門。
ワインの名前のⅩⅠⅩはローマ数字で19で、ジェネラシオン19は19代目のこと。
19代目のアルフォンス・メロが造る高級なスペシャル・キュヴェである。
熟成が進み、粘性も高い。
強い果実味、酸味とミネラルも充分に持ち、複層的な厚みのあるボディ。
素晴らしいソーヴィニヨン・ブランである。
ぶどう栽培はビオディナミで、ロワールでは珍しいオーク樽を用い、シュール・リーで熟成されている。
白二種類の飲み較べ。
右がアルザスのリースリング、キュヴェ・サント・カトリーヌ、左がサンセールのジェネラシオンⅩⅠⅩ。
パスタはアニョロッティ、帆立貝と菜の花。
アリョロッティはピエモンテ地方のパスタ。
大きな帆立には旨味が詰まっている。
アニョロッティの中には、リコッタチーズ。
これは美味い。
代官山の邸宅イタリアン、『リストランテASO』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。