1月初めのこと、銀座の何時ものフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ銀座』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
シャンパーニュ、白と飲んだあとは、ロワールの赤ワイン。
アルフォンス・メロが造る、サンセール、ラ・ムシエール、2010年。
アルフォンス・メロはサンセールで19代続く名門で、サンセール最大の造り手でもある。
ラ・ムシエールは、サンセールの丘の頂上にある南から南西向きの34haのシレックス土壌の最良の畑。
ピュアな果実味とミネラルを感じる、美味いピノ・ノワールだ。
鶏胸肉とフォアグラのルーロー、モリーユ茸添え、ソース・シュープレーム、ヴァンジョーヌの香り。
この料理もリヨンの『ポール・ボキューズ』本店のスペシャリティ。
ソース・シュープレームは、鶏の出汁のクリームソース。
加えられているヴァンジョーヌは黄色いワインという意味で、ジュラ地方で造られる特殊な白ワイン。
モリーユ茸の香りが素晴らしく、柔らかな鶏肉が美味い。
鶏肉が美味しいので赤ワインが進み、これで三杯目。
今夜はフランス人のイゴールさんがサーヴしてくれるので、彼女はブルゴーニュの旅の話をフランス語で話すことを楽しんでいる。
鶏肉の中には、フォアグラ。
下に敷かれているのは、ホウレン草。
ディジェスティフは、南ローヌのファミーユ・ペランが造る、ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ、2010年。
発酵途中のぶどう果汁にブランデーを加えて発酵を止め、甘さを残した酒精強化ワインで、ヴァン・ドゥ・ナチュレルと呼ばれている。
とても甘く果実味が濃厚で、アルコール度数は15%。
赤いフルーツのサラダ、ホワイトチョコレートのパルフェと共に。
甘酸っぱさがたまらなく美味しい。
イチゴは、とちおとめとフランス産の二種類が使われている。
ディジェスティフ二杯目。
彼女はスイート・ワインが苦手なので、少し口を付けただけで残りを私にくれるのだ。
「今夜の料理は何時にも増して美味しかったわね」と彼女。
「今夜はリヨン本店のスペシャリティ尽しだよ。普段は代官山のメゾンでしか味わうことができない逸品揃いだったね」と私。
星野料理長がテーブルに来てくれ、今夜の料理について色々と話を伺うのも楽しい。
竹内支配人に見送られ、今夜も満足して店をあとにする。
マロニエゲートギンザ1を出ると、何時ものように有楽町駅のファミマで彼女の翌朝用のサラダを何品か購入。
日比谷から来た時は東京交通会館の前も多くの人で賑わっていたが、夜も遅くなり、人影は少なくなっている。
マックスマーラは、モノトーンな中にも淡い暖色を取り入れ、ふんわかとした柔らかさ、暖かさを表現している。
ブルガリのセルペンティは、まだ夜を明るく彩っている。
昨年末と異なり、色の変化が派手になっている。
シャネルのショーウィンドウは、既に春の装い。
背景はブルーで、夏のイメージすら感じさせる。
ルイ・ヴィトンのディスプレイは、昨年末までとは変わり、普通のマネキンに戻っている。
服装も、まだ冬の装い。
背景の色は、秋っぽくさえ感じる。
銀座で彼女と過ごす楽しい夜は、素敵に更けていきました。


















