1月初めのこと、ミッドタウン日比谷で映画鑑賞のあとは、ディナーに向かうことにする。
ちょっと間が開きましたが、この記事の続きです。
⇒PEDROさんカレーとボヘミアン・ラプソディ、三田から日比谷へ
東京ミッドタウン日比谷の正面エントランスには、大きな「亥」の文字。
年は明けても、夜になるとイルミネーションが美しい。
日比谷仲通りも美しく輝き、多くの人が行き交う。
ペニンシュラ東京の前を抜け、有楽町に進む。
有楽町駅の高架下を抜けると、東京交通会館のイルミネーションが迎えてくれる。
そして向かった先は、マロニエゲートギンザ1。
何時ものフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ銀座』でのディナー。
彼女が到着し、席を立って迎える。
最初は、シャンパーニュ。
ドゥラモット、ブリュット、プール・ヒラマツ。
サロンの姉妹メゾンのドゥラモットが『ひらまつ』のために造るキュヴェ。
勢いのあるクリーミな泡立ち。
グラスに注いだだけで、フレッシュな果実香がテーブルに漂う。
セパージュは、シャルドネ50%、ピノ・ノワール30%、ピノ・ムニエ20%。
シャルドネは、コート・デ・ブランのグラン・クリュ。
このミュズレはシンプルで気品があり、好きだ。
幾つか持っているが、もう一つ加えることにしよう。
テーブルには、フランスから冷凍で空輸され、ここで焼かれたバゲット。
これが美味いのだ。
ノルウェー産スモークサーモンのタルタル仕立て、爽やかな静岡県産フレッシュ山葵のクリームと共に。
フレッシュトマトのソースと絡めて食べるととても美味い。
この料理は、リヨンの『ポール・ボキューズ』のスペシャリティに、星野料理長の発想でフレッシュ山葵のクリームを合わせたもの。
白ワインは、二人が好きな銘柄。
サンセールのアルフォンス・メロがコトー・シャリトワで造る、レ・ペニタン、コート・ド・ラ・シャリテ、シャルドネ、2009年。
完熟果実の香り、そして熟成からくるエステル香。
色合いは濃い黄金色から飴色に近い。
でも背景が茶色なので、ワインの色が見えない。
ランチョンマットの上で撮影すると、今度は色が薄く見えてしまう。
10年目を迎え、今がピーク。
私のセラーの2009年も、早く飲んだ方が良さそうだ。
長崎県産甘鯛のポワレ、ジャガイモのクリスティヤン、ウロコ仕立て。
丸く薄切りにしたジャガイモを張り付けたウロコ仕立てもリヨンの『ポール・ボキューズ』のスペシャリティ。
ソース・ブールブランの上にジュ・ド・ヴィアンドによって模様が描かれている。
甘鯛のウロコ仕立てを食べるのは久し振り。
前回食べたお店は、代官山の『メゾン ポール・ボキューズ』だった。
付け合わせのパイの中には、タプナード。
『ポール・ボキューズ』本店の名物料理だけあって、素晴らしく美味しい。
銀座の何時ものフレンチ、『ブラッセリー ポール・ボキューズ銀座』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。