彼女と楽しくジビエ料理、ニコ・チェルシー、神楽坂 | ワインは素敵な恋の道しるべ

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白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

昨年末のこと。

彼女が「この冬はまだ熊を食べていない」と言う。

実は私は友人達と熊を食べているが、彼女には話していない。

そこで神楽坂のジビエ料理のお店、『ニコ・チェルシー』に連絡すると、ヒグマが入荷していますとのこと。

 

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彼女と飯田橋で待ち合わせると、神楽坂通りから細い路地に入り、『ニコ・チェルシー』に到着。

昨年の三月に茅場町から神楽坂に移転した、ジビエ料理、マタギ料理のお店だ。

 

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ここには、移転後9カ月でで五度目の訪問。

店の前には、今日の入荷肉が書きだされている。

ちゃんと北海道のヒグマが入荷している。

 

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カウンターの何時もの席に着く。

この席は後ろを人が歩いて通ることが無いので、落ち着いて食事をすることができるのだ。

 

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今日のおすすめ料理を黒板で確認。

「この蝦夷鹿とヒグマを食べたい」と彼女。

これでメインは決まり。

 

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今夜は、白、赤二本のワインを持ち込み。

白は、カリフォルニアのブレッド&バター、シャルドネ、2015年。

ブレッド&バターの2015年はなかなか手に入らないボトルだが、何とか入手してセラーでしばらく寝かせておいたもの。

 

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名前のとおり、濃厚な果実味とバター、炒ったアーモンド、ブリオッシュのニュアンス。

ミネラルと酸を持つので、ボディは引き締まっている。

昔のカリフォルニアのシャルドネは果実味が強すぎて敬遠され、果実味を抑えたスタイルに変わっていった。

ところが最近は再び濃厚なボディのシャルドネを好むワイン愛好家が増えてきており、その代表格がこのブレッド&バターなのだ。

アメリカン・オークとフレンチ・オークの新樽で4~8カ月間熟成されている。

 

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青のラタトゥイユ。

青い野菜だけを使った、ほろ苦いラタトゥイユ。

ここでは唯一ジビエ肉が入っていない料理だ。

 

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ジビエ屋のパテ。

猪、鹿、鴨などが入った濃厚なパテ。

 

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コペルト代わりの自家製フランスパン。

ここは一応フレンチなのだ。

 

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野鳥レバーとゴロゴロ緑黄色野菜サラダ。

使われているのは、雉のレバー。

 

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二人に取り分けても、こんなに量があって嬉しい。

 

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持ちこんだ赤ワインは、フレデリック・マニャンのブルゴーニュ、ピノ・ノワール、2013年。

フレデリック・マニャンは好きな造り手で、彼のワインは色々なAOCを毎年10本程度購入している。

彼女と共に、フレデリックとランチをご一緒してからは、一層彼のファンになってしまった。

 

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フレデリックのぶどう栽培は、ビオロジックにビオディナミの考えを一部取り入れた独自のもの。

彼のワインはACブルゴーニュでもレベルが高く、2014年、2015年も私のセラーに入っている。

 

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焼き立てジビエキッシュ。

注文を受けてからパイ生地を型に貼り、具を詰めて焼くので少し時間がかかる。

 

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蝦夷鹿ロースのポワレ、黒胡椒ソース。

写真を撮る前に彼女が半分食べてしまった。

この蝦夷鹿、とても美味い。

 

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ヒグマの炭火焼、ドライトマトソース。

予想外にあっさりしている。
「もっと獣臭さを期待していたのに」と彼女は物足りない様子。


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そこで美味しかった蝦夷鹿のポワレをリピート。

今度は彼女に食べられる前に撮影。

「やっぱり蝦夷鹿が一番好きかも」と彼女。

 

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デザートは、今日のスペシャル。

栗マロンかぼちゃの贅沢プリン。

栗マロンかぼちゃは通常のかぼちゃに較べ収量が半分しかない希少な品種。

それだけに日本一美味しいと言われるかぼちゃなのだ。

確かに滑らかで濃厚で美味い。

今夜も『ニコ・チェルシー』の料理と持ち込みワインに満足し、店をあとにする。

 

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食後は神楽坂を散策し、ファミマで彼女用のサラダを幾つか購入。

ペコちゃんもクリスマスの装い。

不二家神楽坂店は、日本で唯一ペコちゃん焼きを買うことが出来るお店なのだ。

彼女と過ごす神楽坂の夜は、楽しく更けていきました。